シエスタの意味とは?スペインが発祥?効果や正しい昼寝の取り方は?シエスタという言葉を知っていますか?お昼寝と似たような意味だと解釈している人も多いかとは思いますが本当はどうなのでしょう。発祥がスペインなのかもはっきりしません。その効果や正しい睡眠のとり方についても調べます!
シエスタの意味とは?
シエスタとは一体何なのか、その意味を説明していこうと思います。
「シエスタ(siesta)」とは、13時~16時あたりに取る長めの昼休憩のことを指す言葉です。
本来、「siesta」という言葉はラテン語の「hora sexta」という「第六時」を意味する「sexta」が由来となっています。
日の出を基準としてからの6時間後、つまり正午あたりの時間帯を意味し、ポルトガル語では「sesta(セスタ)」とも呼ばれます。
因みに、シエスタというのは長い休憩を指す言葉であり、昼寝を意味する言葉ではありません。
その休憩中には何をしていてもよく、起きていてもそれはシエスタです。
シエスタはスペインが発祥なの?
シエスタと言えばヨーロッパの文化と言うことは知っているけれど発祥がどこなのか知らないという人も多いのではないでしょうか?
事実、シエスタはスペイン文化の一つになります。
スペインの昼食の時間は日本に比べて遅く、しっかりとした食事をとった後の午睡になり、昼下がりの時間帯、おおよそ午後3時ごろがシエスタ時間と呼ばれています。
このシエスタ時間中はお店や、企業、官公庁でさえも休業時間として扱っており、事情の知らない外国人の観光客が戸惑うことになるのです。
オフィスワークの場合はシエスタの後にまた仕事が待っています。
昼食と同じく夕食も日本より遅めで、それは就寝時刻にも当てはまるので、シエスタの時間を取ったとしても睡眠過多に陥ることはありません。
つまり睡眠時間の合計は、シエスタのない生活様式とほとんど大差がないようです。
しかし、EU統合の際に北の諸国に合わせ、シエスタという習慣を廃止しようという動きがみられます。
実際に2006年1月1日からスペインで働く公務員についてはシエスタ制度が廃止されてしまいました。
シエスタの効果とは?
シエスタには科学的にも効果があると判断されているようです。
シエスタをすることにより疲れや緊張、そして心臓病のリスクさえも低下させる効果があり、集中力及び学習能力の向上も期待できます。
そして、多くの専門家がシエスタを推奨しているということも事実です。
では、何故睡眠にここまでの効果が期待できるのでしょうか?
難しい説明は全て省き、簡単にかみ砕いて説明すると「脳の老廃物の排出は、睡眠時のみ行われる」からのようです。
つまり、シエスタをすることにより日中に脳を使ったことにより溜まった老廃物を輩出しているということになります。
シエスタと正しい昼寝の取り方とは?
シエスタの時間帯は別に昼寝をしなくてもいいのですが、正しい昼寝の取り方を知ることにより更に効率よく脳を休ませることができるのではないでしょうか。
シエスタという概念を覆すような内容ですが、昼寝に丁度いい時間帯は15時までになります。
スペイン人の場合、朝は早く夜は遅いという生活が定着しているのでシエスタという文化は彼らの体に合っていると思います。
しかし、日本人の場合は昼寝を15時以降に取ってしまうと体内時計が後ろにずれてしまい、寝つきや寝起きが悪くなってしまうという可能性が生まれるのです。
昼寝の時間は30分以内に抑えてください。
30分以上眠ってしまうと深い睡眠、つまりはノンレム睡眠の段階に入ってしまいます。
これもまた体内時計がずれてしまう原因の一つとなり、昼寝をしたにもかかわらず、頭が働かず、かえってぼーっとしてしまい仕事に支障をきたす可能性が出てきます。
シエスタというのはスペインの文化というだけあり、スペイン人にとっては有効な時間帯ではありますが、それが日本人に当てはまるかと言えばそうではありません。
昼寝を取るのならば一番有効的な時間帯に、必要な時間分だけ取ることをお勧めします。
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