退社と退職の違いは?使い分け(挨拶/電話/履歴書)を解説!アルバイトはどっち?仕事をしていたら一度は訪れるであろう退社や退職。この2つの違いを理解している方はどれだけいるのでしょうか?挨拶、電話、履歴書などの使い分け、アルバイトに使われるのはどちらなのかも解説していきます。
退社と退職の違いとは?
まずは退社と退職がどう違ってくるのか説明していきたいと思います。
「退社」とは、勤めている会社を辞めること、またはその日の勤務を終えて職場から退出すること。
「退職」とは、勤めている職場を辞めること。
こうしてみてみると、どちらも「勤務先を止めること」という同じ意味を持つ単語であるということが分かります。
つまり、仕事を辞める際にはどちらの単語を使っても間違いにはならないわけです。
1つだけ注意しなければならないのは、「退社」には「業務終了後に会社を出る」という意味でもあります。
なので、この複数の意味があるか否かで「退社」と「退職」を使い分ける必要があるということです。
ただ勤務を終えて帰宅しただけなのに「退職」と言われたら困るどころの騒ぎではないですからね。
退社と退職の使い分けとは?
退社と退職の使い分けについてみていきましょう。
挨拶の場合は?
ただ仕事が終わって家に帰るという意味での「退社」ならば、挨拶は「お先に失礼します。お疲れ様です。」が普通でしょう。
大きな声での挨拶は、仕事をしている人の妨げになるので、きちんと聞こえるくらいの声で挨拶し、嫌味っぽくならないように心がけることが大切です。
「退職」の時はきちんとした挨拶が必要になってきます。
退職の挨拶スピーチで必要な内容は、退職の報告、これまでの感謝の気持ち、そして職場の今後への応援の気持ちです。
これは定年、転職、結婚など、転職理由に左右されません。
因みにスピーチは30~60秒を目安としましょう。あまりに短いと、感謝の気持ちが伝わりにくく、長すぎると業務に支障をきたすかもしれないので、時間配分も重要になってきますね。
電話の場合は?
電話の場合は、すでに帰宅した社員への電話を想定して説明します。
その際に「退職」という言葉は絶対に使わないというのは分かるとは思いますが、「退社」はどうなのでしょうか?
「○○は退社しております。」と答える人もいるとは思いますが、このシチュエーションで「退社」を使うと「会社を辞める」という方の意味に捉えられてしまう可能性があります。
社員が帰宅した場合ならば「○○は帰宅しました」、若しくは「○○は失礼させていただきました」という言い回しを選んだ方が誤解が生まれることはないでしょう。
あえて「退社」という言葉を使用するのであれば、「本日は」と一言付け加えることをお勧めします。
履歴書の場合は?
履歴書の見本を見てみると「退社」を使っているものもあれば「退職」と書かれているものもあります。
基本的にはどちらを選択しても間違いではありませんが、複数の意味を持つ「退社」よりも、他の解釈がない「退職」の方がより適切でしょう。
アルバイトの場合は?
履歴書では「退職」の方が適切だと言いましたが、アルバイトの場合はどうなんでしょうか?
通常だと、「○○年入社」「○○年退社」になりますが、アルバイトの場合は就職をしていないんです。
これはもうこじつけに近いのですが、「退職」の対義語が「就職」、「退社」の対義語が「入社」になります。
就職と言われると正社員で仕事をするイメージがあるので、アルバイトの場合は「入社」の方を使用します。
ということで、アルバイトの場合は「退社」を使用すると良いでしょう。
因みに、「入社」と書くのではなく「アルバイト勤務」と書いた方がより分かりやすいですよ。
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