ソメイヨシノの由来とは?染井と関係ある?名前の意味を調査!ソメイヨシノといえば桜の品種の一つですが、その名前の由来や意味をご存知でしょうか?そこまで気になって調べたことのある人なんて少ないと思うので紹介していこうと思います。染井という言葉にも何やら関係しているみたいですよ!
でも、名前の意味までは気にしたことがなかったわん…
ちゃんと説明していくから寝ないで最後まで聞いていてほしいにゃん!!
ソメイヨシノとは?
ソメイヨシノとはよく耳にすることのある桜の品種ですが、どのような花なのでしょうか?
ソメイヨシノの特徴とは?
ソメイヨシノはエドビガンとオオシマザクラの雑種が交雑して生まれた日本産の園芸品種のサクラとなります。
ソメイヨシノの樹の形は横に大きく広がった傘状で、その花弁は5枚なのが通常で、葉が出る前に花が咲き、満開になるのがソメイヨシノの特徴の一つです。
全体的に濃い赤色に見えるソメイヨシノですが、咲き始めは淡い紅色で、満開の頃になると白色に近づきます。
エドビガン系統と同じく、満開の時には花が密生して樹全体を覆うのですが、エドビガンよりも花が大きく派手な品種になります。
ソメイヨシノの最大の特徴といえば、最初の一本から挿し木や接ぎ木などで増やしていった、いわゆるクローンという所にあります。
クローンというのは全く同じ遺伝子情報を持つ別の個体のことです。
つまり、いま私たちが目にしているソメイヨシノは、最初の一本を起源として全く同じ遺伝子情報を受け継いでいるクローンになります。
ソメイヨシノは他の植物のように種から自然と増殖することはなく、人の手を介さないとすぐに絶滅してしまう品種です。
因みに最初の起源となった一本は人の手によって作り出されたのか、自然に交雑したものをたまたま発見したのかまでは分かっていないみたいですね。
ソメイヨシノの名前の由来とは?
江戸末期から明治初期の頃に江戸の染井村に集落を作っていた造園師及び植木職人たちによって育てられたことから名付けられました。
初めはサクラの名所としてとても有名で、「西行法師」の和歌にもたびたび詠まれた大和の吉野山、現在でいう奈良県の山岳部、にちなんで、「吉野」や「吉野桜」として売られ、広まります。
しかし1900年に行われた、藤野寄命という日本の博物学者による上野公園のサクラ調査によって、ヤマザクラとは異なる品種だということが分かりました。
このままだと、吉野山に多いヤマザクラと混同される可能性が高かったため、「日本園芸雑誌」において「染井吉野」と命名したとされています。
そしてその翌年の1901年に松村任三という日本の植物学者が「プルヌス・エドエンシス」という学名を付けました。
ソメイヨシノの寿命はどれくらい?
種類によっては1000年以上の物も存在しますが、ソメイヨシノの寿命は約60年ほどです。
ソメイヨシノは10年ほどかけて根を張り、花を咲かせるのですが、40年ほど経つと徐々に衰弱していき50年を過ぎると幹が内部から腐りやすくなっていきます。
また、交雑種であることから病気に弱いとされており、枝が折れたり、切り傷があるとそこから幹が腐り、菌が侵入しやすくなります。
その上、桜の名所といわれる場所に多く咲いているソメイヨシノは、大勢の花見客に幹を踏まれたり、枝を折られたりすることも多いので、それも寿命が短い理由の一つです。
初めて知って驚いたわん!
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