ベルセルクの意味とは?バーサーカーやベオウルフと関係が?映画や漫画のベルセルクは有名ですが、そもそもの意味はどういう意味なのでしょうか？バーサーカーやベオウルフとも関係があるみたいなんです！激しく戦う戦士のイメージが強いですが、本当はどんな意味なのか簡単に紹介していきます。
ベルセルクの意味とは?
ベルセルク（ノルウェー語: berserk）とは、北欧神話・伝承に登場する、異能の戦士たちのことです。
語源は、古ノルド語で『熊 (ber) の毛で作った上着 (serkr) を着た者』もしくは『鎧の類を着ない者』から来ています。
ベルセルクの関係性
映画や書籍などでよく使われている『ベルセルク』の関係のある事柄について紹介していきます。
バーサーカーの語源とも関係が！
『バーサーカー（berserker）』は、北欧伝説では『戦場で狂暴になり無敵の強さを示した戦士』という意味を持っていますが、『狂暴な人』という意味もあります。
また、バーサーカーだけでも『怒り狂う』という動詞扱いとして使用される場合もあり、日本語として訳される場合は、『狂戦士』と訳されることが多く見受けられます。
12~13世紀の歴史家スノッリ・ストゥルルソン（Snorri Sturluson）は、 「ハーラル1世（ノルウェー王）の親衛兵はベルセルクであり、いかなる武器を使っても傷付けられない」 と述べている。
この記述がイギリスに伝わり、本来は職業や階級を表していた古ノルド語やアイスランド語の『ベルセルク（berserk）』という言葉が、やがて英語表現での『go berserk（バーサークする＝我を忘れて怒り狂う）』という表現の語源になっています。
サブカルチャーにもよく使われている言葉で、書籍やゲーム、映画などにも多々登場していて、『Fate/stay night』『ドラゴンクエスト』『ファイアーエムブレム』『ファイナルファンタジー』『ベルセルク』といった有名作品にも使用されています。
ベオウルフとも関係が！
約3000行と古英語文献の中で最も長大な部類に属することから、言語学上も貴重な文献に、英文学最古の伝承の一つで英雄ベオウルフ（ベーオウルフ）の冒険を語る叙事詩が存在します。
『ベーオウルフ』は、主人公の勇士ベーオウルフの若い時を描いた第一部と、それから時代が飛び、老域に入ったベーオウルフ王の最期までを描いた第二部に分かれていることから、二つの物語を一つにしたものではないか、とも言われています。
デネ（デンマーク）を舞台とし、主人公である勇士ベーオウルフが夜な夜なヘオロットの城を襲う巨人のグレンデルや炎を吐くドラゴンを退治するという英雄譚であり、現在伝わっているゲルマン諸語の叙事詩の中では最古の部類に属します。
『ベーオウルフ』が成立した時期は、作品内部にも外部の言及としても成立の時期を特定する記述が存在しないため、必ずしも明らかではないが、8世紀から9世紀にかけての間に成ったと考えられています。
ファンタジーの源流とも言える内容をもっていて、研究者の中には『J・R・R・トールキン』がおり、その著作『ホビットの冒険』や『指輪物語』への影響を指摘されているのみならず、彼の研究がその後のベーオウルフ研究に大きな影響を与えます。
トールキンが1920年代に行ったベーオウルフの現代英語への翻訳は、生前には出版されることがなかったが、没後の2014年になって出版されます。
上記に記述してあるベオウルフですが、一見、ベルセルクと関係あるようには見えませんが、なんと、ベオウルフの語源はベルセルクから来ています！
根拠として、ベオウルフとベルセルクの名が、どちらも熊＝ビーウルフを由来としていることが挙げられていて、ベルセルクと関連性があると一部文献で伝えられています。
19973
19950
