レーザーランとは?射撃とは何が違う?オリンピックの近代五種競技?レーザーランとはどういう意味の言葉?二つの言葉が合わさってできている?同じようにピストルを使う射撃とは何が違う?レーザーランはキング・オブ・スポーツと呼ばれる近代五種競技に含まれている?調査してみました!
レーザーランとは?
レーザーランはレーザーピストルを使用した射撃とランニング、この二つを組み合わせて行う競技の名称です。
別名はコンバインドです。
近代五種の種目の一つで、800mのランニングと射撃を交互に4回行います。
合計3200mの距離を走る持久力に加えて、的に正確に当てる集中力や技術も必要とされます。
レーザーランには
- 走り終えたらすぐに射撃を始める
- 射撃は10m離れた場所から直径6㎝の的に5回的中させなければならない
- 射撃の制限時間は50秒
- 5回命中させる、または制限時間が来たらすぐにランニングに戻る
などのような決まりがあります。
走り終えると同時にピストルを構える、更にそれを休憩なしで繰り返すとなると、とてもハードな競技であることが想像できますね。
レーザーランと射撃の違いは?
レーザーランとは別に、オリンピックや国際・国内大会には射撃という競技があります。
実弾を使用したピストルやライフルが使われ、銃の種類・弾の数・射程距離などによって種目が分かれます。
- ライフル射撃(ライフル三姿勢・エアライフル)
- ピストル射撃(ラピッドファイア・エアピストル)
- クレー射撃
一方レーザーランの射撃は、射程距離も銃の種類も一種類、実弾は使用しません。
レーザー照射を使って的のどの部分に当てたかを判定します。
レーザーランにはレーザーピストルが使われますが、実は数年前までは近代五種もエアピストルを使った射撃でした。
近代五種の射撃とランニングが一つになったコンバインドに変更されたのは、2008年北京オリンピック大会の後からです。
これは競技時間短縮が一つの理由です。
さらにエアピストルからレーザーピストルへ変更することが2011年に決まり、2012年ロンドンオリンピック大会からレーザーランという名称になりました。
日本を含め世界には銃の規制に厳しい国が少なくありません。
規制が厳しい分、競技人口増加や若手の育成などの課題に直面します。
そこで国際近代五種連合(UIPM)は、競技人口増加を目的として比較的規制が少ないレーザーピストルを採用しました。
日本でもこれまでは自衛隊や警察官になってから初めて近代五種選手になる人がほとんどでした。
仕事上銃を扱うため、そこからスカウトされることが多いからです。
しかしレーザーピストルになったことで、若い世代の育成にも取り組めるようになりました。
エアピストルに比べてレーザーピストルは資格を必要としません。
それにより、中学生や高校生から始める人も増えています(*^^*)
オリンピックの近代五種とは?
レーザーランも含まれるオリンピックの近代五種とはどのような競技でしょうか?
近代五種は
- フェンシング
- 水泳
- 馬術
- レーザーラン(元々は射撃・ランニング)
この5つの種目すべてを、一人の選手が一日で行います。
発案者は近代オリンピックを創立したクーベルタン男爵で、古代アテネオリンピックの五種競技にならったものです。
発案当初は一日に一種目ずつ行うものとされていました。
古代アテネオリンピックの五種競技とは
- レスリング
- 円盤投げ
- やり投げ
- 走り幅跳び
- 短距離走
のことで、これらを古代と呼ぶのに対して近代と呼ぶようにしました。
ヨーロッパでは「スポーツの華」と呼ばれるくらい人気を集め、その後1912年のストックホルム大会から正式競技となります。
それぞれの種目の内容は以下のようになっています。
フェンシング | 全身が有効面の「エペ」による一本勝負の総当たり戦です。 |
水泳 | 200m自由形で行います。 |
馬術 | 障害馬術のみですが、騎乗馬は当日抽選で決まります。 |
レーザーラン | ランニングと射撃を交互に行う、近代五種最後の種目です。それまでの順位上位者からスタートし、ゴールした順番が最終順位となります。 |
全く異なる種目を一人でこなすため、体力調整や体づくりがとても重要とされています。
また馬術に関しては当日までどの馬に乗るかもわからず、さらに騎乗練習は20分しかないなど、近代五種ならではのルールがあります。
近代五種はその難しさから、優勝者は「キング・オブ・スポーツ」と呼ばれ称賛されます。
種目によって順位が入れ替わることも珍しくありません。
順位の逆転やゴール前のデッドヒートなど、最初から最後まで見どころ満載の競技です!
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