ヴァルハラの意味とは?英語が語源?北欧神話と関係がある?ヴァルハラなんて聞き慣れない言葉ですよね。そんな難しそうな言葉の意味を詳しく説明していきたいと思います。英語が語源なのか、北欧神話と関係があるらしいので、ヨーロッパの国の言葉が語源なのか調査していきたいと思います!
ヴァルハラとは?
ヴァルハラという言葉に聞き覚えはありますか?
きっとないという人が多いと思いますので、その意味について調べていきますね!
ヴァルハラの意味とは?
「ヴァルハラ」とは北欧神話における主神であるオーディンの宮殿になります。
「主神」といのは社や祠(ほこら)に祭られている複数の神様のうちの主の神様のことを指します。
「オーディン」とは戦争と死の神であり、詩文の神でもある吟遊詩人、つまりは詩や曲を作り各地を渡り歩き歌を唄った人々のことを指す言葉で、その詩人のパトロンでもあります。
魔術に長け、知識欲がとてつもなく強い非常に貪欲な神で、知識のためならば自身の目や命を差し出すこともあったと言います。
そんな神様の住む宮殿であるヴァルハラは、神々の地と呼ばれる「アースガルズ(アスガルド)」にあります。
ヴァルハラと北欧神話の関係とは?
最初にも出ましたが、ヴァルハラはオーディンの宮殿となるので、二つが関係しないわけがないのです。
なので、ヴァルハラとはどのような所なのか説明していこうと思います。
戦において戦死した勇敢な英雄たちは「エインフェリア」と呼ばれ、「戦死者の魂」を意味する言葉になります。
北欧神話の中では「エインヘルヤル」と呼ばれることが多いです。
そのエインフェリアはオーディンの遣いである戦乙女の「ワルキューレ」によりヴァルハラに昇ります。
彼らは毎朝戦いを始め、敗れて死んだ者も陽が沈むころには再び立ち上がり、宴に参加し、ワルキューレたちにお酌をしてもらえたようです。
戦場で死を遂げることなく、病死などで死んだ者はヴァルハラに昇ることができる権利と栄誉を得られず、死の女神と呼ばれる「ヘル」が支配する死者の国である「ニヴルヘイム」に落ちることとなります。
毎日死ぬような天国なんて嫌だと思うかもしれませんが、北欧神話では武術に優れ勇敢なことはとても重要で、それが天国観念にもなっているのです。
因みに、スウェーデンには「ヴァルハル」という名前の山が多く存在します。
北欧では死んだ者は聖なる山で生き続けるという民間信仰が根付いており、この信仰と戦士の父と呼ばれるオーディンとワルキューレとが繋がり、ヴァルハラのイメージが出来上がったと考えられています。
ヴァルハラの語源とは?
ヴァルハラというものがどのような場所でどのように北欧神話と関係があるか理解していただけたところで、その語源について調べていきましょう!
ヴァルハラというのは英語ではなく「Walhalla」というドイツ語になります。
この「Walhalla」には「天上界」という意味もあります。
そして古代ノルド語では「Valhöll」という表記で「ヴァルホル」と発音し、「戦死者の館」という意味になります。
因みに、古代ノルドというのは8世紀~14世紀にかけて、スカンディナヴィアというヨーロッパ北部のスカンディナヴィア半島と呼ばれる地方の人やその生まれの入植者によって用いられていたであろう言葉のことを指すようです。
ヴァルハラというのは北欧神話における主神オーディンの宮殿で、戦死者の魂が集まる場所になります。
そんなヴァルハラの語源はドイツ語になり、天上界という意味を持つ言葉になります。
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