アルコ(arco)の意味とは?イタリア語・スペイン語・英語どれが発祥の音楽用語?アルコ(arco)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?餛岳陽語らしいですが、語源はイタリア語なのかスペイン語なのかはたまた英語なのか、そしてどんな意味が込められた言葉なのか調べていきます。
アルコの意味とは何なのでしょうか?
音楽用語には良く分からない言葉がたくさんありますよね?
そんな中で今回はアルコという言葉について調べていきます!!
「アルコ(arco)」というのは、弦楽器で弓を使って演奏することを指します。
ここで言う弦楽器とは
- アルペジョーネ
- ヴァイオリン
- ヴィオラ
- ヴィオラ・ダ・ガンバ
- 胡弓
- コントラバス
- チェロ
辺りのことを言います。
アルペジョーネとは1823~1824年にウィーンのギター製造者、ヨハン・ゲオルク・シュタウファーによって生まれた6弦の弦楽器のことを指します。
見た目はチェロを小ぶりにしたようなもので、重音を出すことが得意な上にギターの特徴をも併せ持つ楽器です。
その所為か「ギター・チェロ」と呼ばれることもしばしばありました。
ヴァイオリンは言わずもがななので飛ばして次はヴィオラについて説明します。
ヴィオラとは西洋音楽で使われるヴァイオリンと同じ種類の弦楽器です。
ヴァイオリンとはほとんど同じ構造なのですが、低い音を出せるようにと全体的に大きめで、厚みもあります。
演奏方法も顎で挟んで弓で音を奏でるというヴァイオリンと同じ方法を取ります。
ヴィオラ・ダ・ガンバ、これはヴィオラとはほとんど関係のない楽器と言いたいところなのですが、見た目はチェロに似ています。
16から18世紀のヨーロッパで使われていた楽器で「脚のヴィオラ」と呼ばれ、楽器を脚で支えることに由来するようです。
見た目がヴァイオリンに似ているからヴァイオリン属の原型と思われていますが、実際は系統が異なる楽器になります。
胡弓とは日本の楽器であり、多くのものは3本の弦を持ちます。
三味線を小型にしたような見た目で、素材もほぼほぼ同じみたいです。
チェロというのは西洋音楽で使われるヴァイオリン属の弦楽器の一つです。
4本の弦を持つチェロはクラシック音楽には欠かすことのできない楽器です。
重奏の中では低音部を受け持ち、クラシックだけではなくロックやポップスにも使用されることがあります。
コントラバスとは4または5本の弦を持つ大きな弦楽器で、ヴィオラ・ダ・ガンバの最低音域楽器ヴィオローネという楽器の直接の先祖になります。
ヴァイオリン属の中で唯一起源の異なる楽器それがコントラバスです。
アルコの語源はイタリア語・スペイン語・英語どれが発祥?
そんな音楽用語のアルコですが、元々はどこの国の言葉なのでしょうか??
アルコという言葉は元々はイタリア語になります。
音楽用語で弓を使う楽器という意味を持つ通り、アルコは「弓」もしくは「弧」という意味です。
しかしその語源はどうやらラテン語に通ずるとされています。
ラテン語で「arcus」と表記され、アルコではなく「アルカス」と発音します。
イタリア語だけではなく、スペイン語やポルトガル語でもアルコと言う言葉は使われているようですね。
しかし、英語では「bowing」という表記で「ボーイング」もしくは「ボウイング」という言葉を使っています。
勿論このボウイングも意味はあること同じ「弓」であることは言わずもがなですね。
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