ヴィヴァーチェの意味は?ピアノの音楽用語?アレグロとの違いは何?ヴィヴァーチェなんて音楽をしている人以外聞く機会も使う機会もないかと思います。そんな音楽用語の意味について調べていきましょう!ピアノを始めたばかりの人のために、アレグロとの違いにも触れていきたいと思います。
ヴィヴァーチェって??
ヴィヴァーチェ、音楽に携わっている人なら聞いたことのある言葉かと思いますが、そうでない人にはなかなか言葉だけで理解してもらうのは難しいと思います。
「ヴィヴァーチェ(vivace)」と言うのはイタリア語が語源の音楽用語の一つになります。
速度に関する用語の一つで速度記号というものの一つです。
ヴィヴァーチェには、活発な、元気な、頭の回転がいい、鋭い、賢い、鮮やかな、多年生の(植物)などたくさんの意味がありますが、音楽用語ヴィヴァーチェというと、「活発に早く」もしくは「生き生きと」といった意味になります。
しかし、活発で生き生きととは?と思う人もいると思います。
絶対にこれじゃないとダメという明確な物はなく、ピアノを弾く人にもよると思いますが、基本は速度が速く、明確なアクセントをつけるように弾くことがヴィヴァーチェになります。
因みに、17世紀の後半ごろから使われるようになった用語です。
ヴィヴァーチェとアレグロの違いとは?
ヴィヴァーチェと似たような意味の音楽用語にアレグロというものがあります。
その2つの違いとは何なのか分かりやすく解説していきますね!!
「アレグロ(allegro)」これも音楽用語と言うことでイタリア語が語源となっています。
意味は陽気な、楽しい、朗らかな、みだらな、軽はずみな、のんきな、ほろ酔いな、などたくさんの意味を持ちます。
音楽用語としてのアレグロは一般的に「速く」の意味で使用されています。
これだけではヴィヴァーチェとアレグロの「速く」とはどのように違うのか全く分かりません…
もう少し詳しく調べていきたいと思います。
アレグロの方がより速く、明るく弾くことにも意識をもっていかねばなりません。
心や体の底から自然と湧いて出てくるような明るさが必要です。
ヴィヴァーチェの方はというと、速く弾くというよりもすぐに反応できる、心や体が活性され活発に弾むような軽さのリズムで演奏することです。
音楽用語と言うのは言葉で説明してもいまいちどのようなものなのか想像するのは難しいですね…
メトロノームで例えるのならばヴィヴァーチェは1拍152~176ぐらいで、アレグロは1拍120~152になり、ヴィヴァーチェの方が速いということが分かります。
因みにアレグロヴィヴァーチェという用語も存在します。
これは、アレグロとヴィヴァーチェの中間ぐらいの速さでという意味です。
メトロノームでいう所の約152のスピードです。
ということはアレグロ→アレグロヴィヴァーチェ→ヴィヴァーチェの順番で早くなっていきます。
各用語の速さを調べてみても、結局は作曲家ごとに速かったり遅かったりする場合が多い上に、演奏者によってもそのスピードが変わっていくことは多々あります。
大体こんなイメージでこれくらいの速さで、くらいに頭に留めて置いたらいいでしょう。
楽譜の指示に従うあまり楽しく弾けない、なかなか上達しないなんてことになったら本末転倒です。
自分で楽しむためだけにひくのであれば「なんかこんな感じ」「なんかこれくらいの速さ」といった緩いイメージで弾くのもアリではないかと思います。
最初から通しで弾けるようになり、暗譜もした、だったらもっと極めよう!と思うならそれはそれでとても素晴らしいことですね。
15149
10606