カタルシスの意味とは?国語辞典では何て?使い方や心理/音楽との関係も!カタルシスなんて言葉日常でもそうそう使うことはないと思います。そんな言葉の意味を国語辞典で調べてみました。そしてカタルシスの使い方と、心理や音楽との関係についても深く調査していきたいと思います。
カタルシスの意味はとは?
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カタルシス、言葉だけ聞くととてもかっこいい意味に思えてしまいますが、本当のところはどうなのでしょうか??
「カタルシス(katharsis)」とはギリシャ語で「精神の浄化作用」という意味になります。
まずは国語辞典にどのような説明が載っているのか紹介します!
《浄化・排泄の意》
1 文学作品などの鑑賞において、そこに展開される世界への感情移入が行われることで、日常生活の中で抑圧されていた感情が解放され、快感がもたらされること。特に悲劇のもたらす効果としてアリストテレスが説いた。浄化。
2 精神分析で、無意識の層に抑圧されている心のしこりを外部に表出させることで症状を消失させる治療法。通利療法。https://dictionary.goo.ne.jp
少し難しい表現があって上手く理解ができないという方もいると思うので、もっと噛み砕いて分かりやすく説明していきたいと思います。
カタルシスは精神の浄化作用のことと説明した通り、心の中に溜まったよくない感情が解放されて気持ちがすっきりとすることを言います。
次の見出しからもう少し深く話していきますね!!
カタルシスと音楽の関係は?
では精神の浄化と音楽とこの二つはどのような関係があるのでしょうか。
古代ギリシアの哲学者であるアリストテレスが「詩学」という著書の中で彼独自の悲劇論を書き残しています。
「悲劇が観客の心に怖れと憐れみを呼び起こし感情を浄化する効果」 それが転じて演劇用語になりました。
音楽だけではなく演劇や映画と言ったパフォーマンスを楽しむ際に自分の世界に入り込んでしまう人ってそう少なくはないと思います。
悲劇や喜劇を観たり、美しい音楽や激しい音楽を聴いたりした際に心がすっきりした、なんて経験はありませんか?
それがいわゆるカタルシスというものになります。
もしも音楽や映画を見た後にいい気分を感じることができたのならばあなたは「カタルシスを行った」と言えるでしょう。
カタルシスと心理学でも使う?
https://www.philosophyguides.org/decoding/decoding-of-freud-vorlesungen-einfuhrung-psychoanalyse/
芸術作品がによりカタルシスを行うことができるとそう分かったところで、心にはどのような変化が生まれるのでしょうか??
心理学的観点から説明していきたいと思います。
カタルシスと言うのはカウンセリングといった場面で頻繁に活躍しています。
始まりは精神分析の父と呼ばれているフロイトが無意識の中で抑え込まれている負の感情、つまりは心の闇を表に出させることで精神病を治療することができるのではと考えたことです。
具体的にはカタルシスが起こるまで根気強く患者の話を聞き続けます。
心の中で溜めていた負の感情を思い切り吐き出すと、ふとした瞬間に心が軽くなったり、表情が明るくなったり、涙が出てきたりと何らかの変化が訪れることはそうそう珍しくはありません。
カウンセリングでは今までの人生で心にため込んできた感情のうち、もうすでに不要となったものを手放す、浄化する、もしくは成仏させるという意味があります。
いらないものを吐き出すことで新しいものを取り込むことができたり、物事の見方や考え方が変わったり、新たな発見ができたりとプラスになることも多いようです。
カタルシスの使い方(例文)を紹介!
カタルシスの意味や働きなどがわかったとしても、なかなか日常会話で使うことは少ないでしょうが軽く使い方と例文を紹介してこの記事を締めたいと思います。
- ミュージカルを観に行ったら今までにないほどのカタルシス感じた
- 今話題の小説を読んでカタルシスを得た
- カタルシス療法というものを心療内科で受けた
こんな感じでしょうか??
もやもやしていたけれどちょっとしたきっかけで心が軽くなった時、芸術作品を見て気分が高揚した時、悲しい音楽を聴いて涙を流した時など、ふとした瞬間にカタルシスを感じる場面があると思います。
そんなとき「私は今カタルシスを感じている!!!」と大きな声で言ってみるのもいいかもしれませんね。
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