ガバナンスの意味とは?簡単にわかりやすく解説!使い方も丁寧に紹介!ガバナンスの意味って？ガバナンスはガバメントとは違うの？コーポレートガバナンスを簡単に分かりやすく解説！ITガバナンスとは何？ガバナンスの使い方も例文で丁寧に紹介！ガバナンスについて知って、ガバナンス強化をしよう！
ガバナンスの意味とは？
「ガバナンス」という言葉は、大企業にお勤めの方なら誰もが耳にしたことがあるかと思います。
「その企業では違法行為が発覚し、ガバナンスが問題視されている」
「ガバナンスの改善をするために、抜き打ち監査を定期的に実施している」
このように使われますが、意味を知らないと全く理解ができませんね…＾＾；
「ガバナンス」とは、どういう意味なのでしょうか？？
今日は、「ガバナンス」についてわかりやすく解説していきます！
英語で「governance」。
管理。統治。支配。
また、そのための機構や方法のこと。
ガバナンス(governance)とは、「社会規範や制度を形成・強化するために、集団の構成員が中心となって行う意思決定や合意形成のシステム」という意味です。
つまり、組織の関係者が、「どうやったら円滑に組織を運営できるか？」を考えていくことですね！
ガバナンスは、政府による政治や、企業による経営で多く使われる言葉ですが、ITシステムなど「統治すべき組織や仕組み」が存在するあらゆる分野で使われる幅広い概念となっています。
ガバナンスの意味が分かりにくければ、「統治」と頭の中で置き換えましょう！
ちなみに統治は、「支配して、まとめおさめること」という意味です。
「ガバメント/ government」と「ガバナンス/ governance」は、両方とも「支配、統治」と訳されますが、2つは対称的な統治方法となります。
「ガバメント」は、「政府」という意味もあり、「政府や公的な組織が上の立場から行う、法的拘束力のある統治」です。
それに対して「ガバナンス」は、「組織や社会を構成するメンバーが相互作用し、主体的に行う統治」です。
コーポレートガバナンスを簡単にわかりやすく解説！
ガバナンスという言葉は、日本では「コーポレートガバナンス」という意味で使われることが多いです。
英語で「corporate governance」。
企業統治のこと。
コーポレートガバナンスとは、直訳すると「企業統治」となります。
つまり、企業の関係者が、「どうしたら企業を効率的かつ健全に管理・経営できるのか？」を考えていくことですね！
なぜコーポレートガバナンスの概念が生まれたのでしょうか？
コーポレートガバナンスの概念は、1960年代にアメリカで誕生しました。
当時のアメリカでは、企業の非倫理的な行動(黒人の差別雇用など)が問題となっていたことが背景にあります。
日本では1990年代頃から、企業の不祥事や買収絡みの騒動が相次ぎ、企業の倫理観が問題視され始めました。
そして、「企業は誰のもの？企業統治はどうあるべき？」と、この概念が注目されるようになったのです。
近年では、企業の経営陣による経営の私物化や不正行為の予防・対策を目的として、株主などの利害関係者が、企業の経営を監視・監督することを「コーポレートガバナンス」と呼びます。
●ITガバナンスとは？
コーポレートガバナンスをITの側面からとらえたものを「ITガバナンス」と言います。
ITガバナンスとは、「企業がコンピュータを導入・運用・管理するときに、適切な情報管理体制に取り組むこと」を指します。
多発している個人情報漏えい問題によって、「顧客情報の管理」と「情報のセキュリティ」がますます重要だという認識が一般に広まったため、ITガバナンスの概念が生まれました。
ガバナンスの使い方も丁寧に紹介！
ビジネスシーンで使われやすい、「企業統治/企業ガバナンス」という意味のガバナンスの使い方を例文で紹介します！
「コーポレートガバナンス」とは、簡単に言えば「企業をまとめておさめること」という意味でしたね！
「ガバナンス向上の一環として、社外に監査役を置くことにした」
「経営陣や幹部社員が一丸となって、ガバナンス強化に取り組んでいる」
「ガバナンスが機能していないと、不正を見逃す可能性がある」
「客観性の高いガバナンス体制を構築しなければならない」
「ガバナンスを効かせるためには、経営者のリーダーシップが必要だ」
「ガバナンスを改善した結果、効率が上がり、業績も回復した」
ガバナンスについて、いかがでしたか？
経営に携わる立場でなくても、ガバナンスの仕組みについては知っておきましょう！
14972
14910
