コンチェルトの意味とは?英語が発祥の音楽用語?協奏曲やコンサートも!音楽用語のコンチェルトの意味って?コンチェルトは英語が発祥なの?それともイタリア語?コンチェルトとコンサートは綴りが似ているけど関係あるの?有名なピアノやバイオリンのコンチェルト(協奏曲)も紹介します!
コンチェルトの意味とは?
皆さんは、「コンチェルト」「協奏曲」と聞いて、何を思い浮かべますか?
音楽?車?船?漫画?ドラマ?舞台?企業?
色々な分野で「コンチェルト」という言葉を見かけますね(≧∇≦)
今日は、クラシック音楽用語の「コンチェルト」について解説します(´ω`*)
イタリア語で「concerto」。
「コンツェルト」とも言い、日本語では「協奏曲」と訳される。
独奏楽器の技巧を効果的に発揮するように作曲されたソナタ形式の曲。
ピアノ・バイオリンなどの独奏楽器が中心となり、これにオーケストラ(管弦楽)が合奏する形式の楽曲。
コンチェルトとは、「一つまたは複数の独奏楽器(群)と管弦楽によって演奏される多楽章からなる楽曲」のことです。
もう少し詳しく説明すると、コンチェルト(協奏曲)は、ピアノやバイオリン・チェロ・フルートなど、ソロで演奏できる独奏楽器と、オーケストラが一緒になって演奏されるクラシック音楽のことです。
そして、「○○コンチェルト」というように、頭にその独奏楽器の種類を付けて呼ばれます。
コンチェルトの歴史
コンチェルトという言葉は、1600年前後に音楽史上初めて使われました。
それ以降、その対象はさまざまに変化してきました。
ルネサンス時代には、初めは単なるアンサンブルを指していました。
その次に、コンチェルタート様式が生まれ、器楽伴奏付きの声楽作品(宗教コンチェルトなど)を意味するようになりました。
そして、バロック時代になって合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソ)が発生しました。
同時に、独奏協奏曲も発展し、古典派以降の独奏協奏曲は原則として3つの楽章(急―緩―急)によって構成されます。
古典派時代には、独奏楽器が伴奏無しの即興で音楽を奏でるカデンツァが取り入れられるようになりました。
ロマン派の時代になると、ピアノ協奏曲とバイオリン協奏曲に創作が集中するようになりました。
20世紀になると、演奏技法や楽器の改良によって楽器の表現力が豊かになり、いろいろな楽器のための協奏曲が盛んに作曲されるようになりました。
現在では、コンチェルトは一般に、独奏者と管弦楽のための器楽曲を意味します。
クラシック音楽を普段聞かない人でも、「ピアノコンチェルト」は知っているかと思います。
ベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝(エンペラー)」は有名ですね。
コンチェルトは英語が発祥の音楽用語?コンサートとの関係は?
コンチェルトは、イタリア語で「concerto」です。
ちなみに、英語では「concerto(コンチェルト)」、ドイツ語では「Konzert(コンチェルト)」、フランス語では「concert(コンセルト)」と言います。
「concerto(コンチェルト)」は、動詞の「concertare」に由来し、ラテン語で「競い合う」、イタリア語で「協調させる」という意味です。
語源的には、「競い合う」と「一致させる」の対照的な意味があります。
協奏曲(コンチェルト)は、この二面性を有しています。
コンチェルトは、英語ではなくイタリア語が発祥の音楽用語なんですねΣ(゚∀゚*)
コンチェルトとコンサートの関係
コンチェルト(concerto)とコンサート(concert)は綴りがとても似ているというか、ほぼ同じですね。
英語の「concert(コンサート、演奏会)」もコンチェルトと同語源で、ラテン語の「concertare」が由来です。
日本では、二つは使い分けられています。
- コンチェルト=協奏曲
- コンサート=音楽会
語源を知ると、語彙力アップに繋がりますので、似たような言葉は由来を調べる癖をつけましょう♪
コンチェルト(協奏曲)を紹介!
コンチェルトとは、「独奏楽器あるいは独奏楽器群とオーケストラ(管弦楽)のための楽曲」でしたね。
代表的なコンチェルトと言えば、「ピアノコンチェルト(ピアノ協奏曲)」です!
有名な楽曲をいくつか紹介します!
- チャイコフスキー/ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
- モーツァルト/ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
- グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
- ベートーベン/ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73
- チャイコフスキー/ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
オススメのバイオリンコンチェルト(バイオリン協奏曲)もいくつか紹介します!
- メンデルスゾーン/バイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
- ベートーベン/バイオリン協奏曲 ニ長調 作品61
- チャイコフスキー/バイオリン協奏曲 ニ長調 作品35
コンチェルトについて、いかがでしたか?
せっかくここまで勉強したので、ピアノやバイオリンの協奏曲を一度聞いてみてくださいね!
どれも良い曲なので、クラシックの扉が開くはずです♪(゚▽^*)ノ⌒☆
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