踏襲の意味とは?読み方や類語/対義語は?語源や使い方(例文)・継承との違いも!「踏襲」とはどんな意味?踏襲って難しい漢字だけど読み方は?踏襲の類語や対義語はあるの?踏襲の語源や使い方そして継承との違いも解説します!!くろちゃん、ぬまくんと一緒に調べていきましょう。
踏襲の意味とは?
踏襲とは、それまでのしきたりややり方を変えずそのまま受け継ぐことです。
踏んで襲うと書く踏襲は全く別の怖い意味を持っているのかと思っていました。
変えることなく受け継いでいく時に使われる言葉ですが、単にやり方だけでなく考え方志しまで受け継ぎます。
読み方や類語/対義語は?
踏襲の読み方は?同じような意味の言葉類語、そして反対の意味を持つ対義語はどんな言葉があるのでしょう?
踏襲は、とうしゅうと読みます。
辞書によってはタウシュウとなっている場合がありますが発音はトーシューで同じです。
受け継ぐ・引き継ぐ・継ぐ・継続・継承・承継・相承
次ぐ・繋ぐ・承前・維持・保守など
どれも継ぐ意味を表す言葉ですが、よく調べると意味が少し違っています。
例えば継続は「続ける」、承前(しょうぜん)は前文を受け継ぐことで続き物の文章の最初に置かれる言葉です。
断続・中断・中止・変革・革新・刷新・更新など
語源や使い方(例文)・継承との違いも!
踏襲の語源は?
踏襲は二つの漢字で出来ていますね。
踏:踏(ふ)む、歩くや、決まったやり方に従って行うとの意味があります。
襲:襲(おそ)う、家系や地位などを受け継ぐという意味もあります。
襲は(おそひ)と読むと平安時代の女房などが袿(うちぎ)の上に重ねて着た物を指し、上を覆う衣服の名前にもなります。
因みに時代劇などで、屋根板を抑えるための石が屋根の上に置かれているのを見たことがありますか?
これも襲(おそひ)と呼ばれています。
この二つの漢字が合わさって出来た「踏襲」は、前人が決めたやり方に従いそのまま受け継いでいく事が強調されている言葉になっていると思えますね。
- 伝統的なやり方を踏襲する。
- 前任者のやり方を踏襲する。
- 前例踏襲主義では今後の発展が望めない。
*前例踏襲主義はあまり良い意味で使われません。前例に捕らわれるあまり最適な選択や対応はできないので、事なかれ主義と思われてしまう場合も!
継承との違いも!
継承は財産や権威、権利などを受け継ぐ時に使われます。
例えば王位継承。
王様の身分を引き継ぎ新たな王様になった人はそれまでのやり方を変えても構いません。
踏襲はそのまま受け継ぐ事なので、絶対に残って欲しいと思うような伝統やしきたりを、守るときにはとても大事になります。
例えば古式にのっとった包丁式。
平安時代さながらの装束で食材に手を触れることなく箸と包丁で調理していく様子を見たことがあります。
歴史を感じ所作の美しさに感動したのは、長く踏襲されてきたからでしょう。
やり方や考え方を受け継いでいる伝統のある作品を目にすると素晴らしさに感嘆しますよね。
この伝統をずっと踏襲し続けて日本の芸術やしきたり等を次の世代に引き継いで残していってほしいですよね。
貴方には踏襲する何か持っていますか?
伝えたい人にその思いを伝えていってくださいね。
踏襲について解説いたしましたが、いかがでしたでしょうか。
意味が分かると使える言葉が増えますよね。
語彙力パワーアップでぜひ使ってみてください。
12156
12063