コンプライアンスの意味とは何?使い方と違反事例を分かりやすく簡単に!コンプライアンスの意味って何?法令遵守?コンプライアンスの正しい使い方は?違反事例は?最近は社会の目が厳しい!?コンプライアンス違反をしないにはどうしたらいいの?分かりやすく簡単に説明します!
コンプライアンスの意味とは何?
コンプライアンスは、一般的にビジネスシーンで使われています。
企業に勤めている方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
聞いたことがあっても、意味を正確に答えられる人は、少ないかもしれません。
また、テレビのニュースやワイドショーでもよく耳にしますね。
企業の不祥事のニュースで、コンプライアンスという言葉がよく出てきます。
英語で「compliance」
単語そのものは、「命令や要求に従うこと」を指します。
日本語では「法令遵守」と訳されています。
法令遵守とは、「企業がルールや社会的規範、定められた法律や規則を守って経営を行うこと」です。
コンプライアンスに取り組むことで、社会的信用が得られる、優秀な企業として知名度を上げられるというメリットがあります。
反対に、コンプライアンス違反があれば、社会的信用を失い、企業活動にも悪影響があるというデメリットがあります。
コンプライアンスの使い方を分かりやすく簡単に解説!
代表的には「法令遵守」という意味ですが、使い方によって意味が変化する言葉でもあります。
ではさっそく、コンプライアンスの使い方を見ていきましょう!
「コンプライアンス意識を持ちましょう。」
「新入社員のコンプライアンス教育のために、コンプライアンスブックが配られた。」
=法令遵守という意味で使われています。
「(取引先との会話で)その情報はコンプライアンスにより、開示できません。」
=社内規定や就業規則という意味で使われています。
「(テレビのテロップで)コンプライアンスによって、一部のシーンをカットして放送しています。」
=社会的倫理という意味で使われています。
このように、コンプライアンスは使い方で意味が変わる言葉です。
コンプライアンスの違反事例を分かりやすく簡単に解説!
企業の不祥事が相次いでいるため、企業ではコンプライアンスをとても重要視しています。
しかし最近では、コンプライアンスに厳しすぎる企業もあり、不満の声も聞かれています。
コンプライアンス違反にならないためには、正しい知識を持つことが大切です。
ここでは、コンプライアンス違反の一例について4つの類型に分けて紹介していきます。
①不正な経理
・横領、脱税
・粉砕決算
②製品についての偽装
・建物の耐震基準偽装
・食品の産地偽装
・検査データの改ざん
③情報管理の不徹底
・顧客名簿の持ち出し
・メールアドレスやパスワードなどの個人情報流出
・居酒屋などの社外で未公開情報の話をする
・家で仕事をしようとデータを社外へ持ち出す
④不適切な労務管理
・有給休暇の取得を却下する
・申請をせずにサービス残業する
・残業代目当ての故意な残業
・過労死
その他にやりがちな違反事例として、以下のようなものがあります。
・会社の備品を私物化する
・会社のパソコンでSNSに書き込みをする
・パワハラ、セクハラ、モラハラなどのハラスメント
・過剰な接待
・消費者に開示すべき情報を開示せず不利益を与える
えっ、そんなことがコンプライアンス違反になるの?って事例もありますね。
自分でも気づかないうちに違反を犯してしまっているかもしれません( ̄ー ̄;
コンプライアンス違反をすると、その会社のブランドイメージの低下や経営危機だけでなく、取引先や顧客にも深刻なダメージとなることがあります。
そのような事態にならないためにも、コンプライアンスの考え方が重要なんですね。
また、行き過ぎたコンプライアンス違反の事例について紹介します。
「情報の漏えいを防ぐために、会社を辞めた人と会うのを全面的に禁止する」
「セクハラ防止のために、女性社員のスカートの着用を禁止する」
「ミスを記録するために、工場内では常に映像を撮っている」
企業の信頼を守るためには、最低限のコンプライアンスは必要ですが、ここまでする意味はあるのでしょうか・・・?( ̄Д ̄;;
最後に・・・
積み重ねてきた信用は、たった一回の不正で簡単に崩れてしまいます。
コンプライアンス違反をしないためにも、一人ひとりの法令遵守に対する意識を高めて、コンプライアンス体制を構築することが大切ですね。
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