ランチアの意味・由来とは?ロゴマーク(エンブレ ム)や社名を調査!ランチアって聞いたことがありますか?初めて聞くという方も多いかと思いますが、ランチアはイタリアの自動車メーカーです。そこでランチアの意味や由来、ロゴマークはどんなものか、社名についてなど調査してみました!
ランチアの意味・由来とは?
イタリア・トリノを本拠地とする自動車メーカーです
設立者は、ヴィンチェンツォ・ランチャ(Vincenzo Lancia 、1881年 – 1937年)という方です。
設立は1906年、1969年からはフィアットグループの傘下にあるそうですよ!
ランチアは高性能車、高品質車メーカーとして知られており、なんと世界で初めてモノコックボディ、独立式サスペンション、V型エンジン、5速トランスミッション、風洞実験に基づくボディーデザインなどを量産車に採用したんです!
イタリアにおいてランチアの最上級車は、ムッソリーニ体制の時代から現在まで元首の公用車として使われてきた歴史があり、伝統となってるそうです!
そんな歴史があり、伝統にもなってるなんてすごいですよね(#^.^#)!
ランチアのロゴマーク(エンブレム)は?
https://car.watch.impress.co.jp
それでは、ランチアのロゴマークについて見ていきましょう!
「ランチア」とはイタリア語で「槍」という意味があり、槍と旗、そして4本のスポークと呼ばれる車輪の部材のステアリング・ホイールを合わせ、それを楯の中に入れたデザインとなっています。
ステアリング・ホイールとは日本で一般的にいわれるハンドルのことです。
フィアット・グループの傘下に収まった後、2007年にはエンブレムのデザインが変更されました。新しいデザインは伝統の「青い盾」に4本のハンドルから2本に変更し社名の下にあった旗は無くなってしまいました。
ランチアの社名の意味は?
ランチアはヴィンチェンツォ・ランチャによって設立され、ヴィンチェンツォ・ランチャの名前から「ランチア」とという社名にしました。
ランチアは現在までに会社の経営者が何度か変わっているそうなので、そちらも見ていきましょう!
モータースポーツが好きなヴィンチェンツォは、イタリアの自動車メーカーであるフィアットの契約ドライバーとして一時活躍しその後は研究開発部門の重要な職に就いたのですが、それだけではなく「自由に考え、自由に創るために」、1906年に自分自身で自動車メーカーを設立してオーナーになりました。
父親であるヴィンチェンツォが亡くなった後、子息のジャンニ・ランチアが会社を受け継ぎました。ヴィンチェンツォ、ジャンニ親子がランチアを経営していた1950年代までは、採算を問題視せず技術だけを重視する経営でした。しかし、だんだんと経営悪化を招くことになってしまい、1955年にランチアは倒産し、創業者の一族は経営から退くこととなりました。
ランチアの倒産後、建設やセメント業などで成功していたカルロ・ペゼンティがランチアの経営権を取得しました。フラヴィア、フルヴィアなどの車種は前輪駆動を採用するなど、どの車種も先進的な高い技術で、特にスポーツモデルの美しいデザインがいい批評を得ました。しかしこれらの車種も採算があまりとれず収益が改善しないことを受け経営は再び悪化してしまい、1969年にはフィアット・グループに売却されることとなりました。
1969年にフィアット・グループの傘下に収まった後、フィアットにおける高級車部門という位置づけでのモデルを生産していました。その一方でWRC(FIA世界ラリー選手権)で勝つために開発されたモデルを生産していたこれまでの経緯により、強烈なスポーツイメージが今も残っています。
2009年にクライスラーグループを傘下に収めたフィアットは、2010年にクライスラーとランチアのディーラー網を統合しました。これによってヨーロッパの多くの国ではクライスラーがなくなりランチアに一本化され、それからクライスラーの車種は車名やブランド名などを変えランチアで販売されました。
ランチアが撤退していた日本やイギリス、アイルランドなどではイプシロンやテーマがクライスラーブランドで販売が行われることになりました。
2014年、クライスラーグループとフィアット・グループが経営統合して新しい会社「FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)」が誕生しました。
その年の5月に「ランチアブランドは今後イタリア国内でのみの販売とする」ことが発表されイタリア以外でのランチア車の販売は終了してしまい、イタリアでも車種の削減が行われ、2018年の現在はレンタカーなどで好調なプレミアム・コンパクトカーとされるイプシロンのみが販売されているそうです。
第二次世界大戦の前も輸入されていた車種もありましたが、その後さまざまな問題などがあり輸入中止と輸入再開が繰り返されました。しかし、1999年以降には正規の輸入販売は行われておらず、ガレーヂ伊太利屋などが並行輸入というかたちで販売を行っていました。
2012年11月、イプシロンがクライスラーブランドで発表され、同日にクライスラー販売網での発売を開始しましたが、2014年で販売が終了したことで、日本でのランチアの系譜は一旦途絶えることとなりました。