付くと着くと就くの違いとは?自信/決心/体力/調整/職に使うのはどれ?「つく」という言葉にはいくつも種類がありますが、使い分けできますか?付くと着くと就くの意味の違いは?自信、決心、体力、調整、職…それぞれどの「つく」?今回は付く、着く、就くの違いを解説していきます!
「付く」とか「着く」はどうやって使い分けたらいいの?
まずはそれぞれの意味を教えてあげるわね。
付くと着くと就くの違い
「つく」という言葉には非常に多くの意味があります。
漢字で区別すると、例えば付く、着く、就く、憑く、突く、点く、吐く、即くなどがあります。
中でも特に「付く」と「着く」の使い分けは日本語の中でも難しいとされているので、この場合はどちらを使えば良いのだろうと悩んだ経験がある方も多いかと思います。
今回は私達の生活でよく使われる「付く」、「着く」、「就く」の三種類について解説します。
「付く」、「着く」、「就く」、それぞれの意味の違いは何でしょうか?
- 付く…離れなくなる、定着する。付着する。
- 着く…到着する、ある場所を占める。着る。
- 就く…ある立場になる。ある状態になる。
「付く」は最も広く使えますが、特に付着する、付属する、身に付く、そばにつく、加えられる、などの意味を持っています。
「服にインクが付く」、「接着剤で椅子の脚を付ける」、「猫の毛がタオルに付く」などの付着の意味に使ったり、「護衛が付く」、「女性達の味方に付く」などの人の側につくという意味で使ったりなど、幅広く使うことができます。
「着く」は字のごとく服を着る、密着する、どこかに到着するという意味があります。
「そろそろ駅に着く」、「実家から送られてきた手紙が着いた」などの到着の意味と、「マフラーを着ける」などの服や装飾品を身体につける場合に使います。
さらに身体がある場所に触れる、ある場所に身を置くという意味もありますので「水の底に足が着く」「食卓に着く」などにも使います。
「就く」は就職の就の字ですね。
主にある仕事をすること、ある立場になることを意味します。
「部長のポストに就く」、「王位に就く」などの場合はこちらの「就く」を使います。
また、ある状態になるという意味もあるので「床に就く」、「帰途に就く」などにも使います。
自信/決心/体力/調整/職に使うのは?
初めに結論から書いてしまいますが、それぞれの「つく」を表記すると以下になります。
- 自信が「付く」
- 決心が「付く」
- 体力が「付く」
- 調整が「付く」
- 職に「就く」
「自信が付く」、「体力が付く」の場合は何かしらの能力や良さが身に付くという意味、「決心が付く」、「調整が付く」は望まれていたことが決着、実現するという意味から「付く」の字を使います。
「職に就く」は前章でも解説した通り、何かの職業や立場につく場合に「就く」の字を使います。
「就く」のように漢字からどういう意味かすぐに分かる場合はあまり迷わないのですが、「付く」と「着く」はどうにも混乱しやすいですね。
「着く」は衣服などのものが身体に密着して離れない、もしくはある場所にとどまるという意味で使い方が限定的なので、それ以外のほとんどが「付く」であると考えればいいかもしれません。
これを全部覚えるのは難しいよー…
「付く」は何かしらが加わったりくっついたりすること、「着く」は到着することや密着すること、「就く」はある立場やある状態になること…みたいにね。
8203
8134