了解/了承/承知の違いや意味とは?敬語の使い方(メールや口頭)や例文も!「了解」「了承」「承知」漢字が似ているから意味も同じように感じますが、違いはあるのでしょうか?それぞれの正しい意味とは?敬語ではどのように使うの?メールでの使い方、口頭での使い方や例文もご紹介します!
正しい使い分けを教えてわん♪
了解/了承/承知の違いと意味
日常的に使う「了解」「了承」「承知」という言葉。
使われるシーンは同じ、漢字も似ているから意味も同じでは?と思う方も多いと思います。
では実際に違いはあるのでしょうか?それぞれの言葉の意味とは?
そんな似ている言葉「了解」「了承」「承知」の違いと意味について調べてみました!
物事の内容や事情を理解して承認すること。
事情をくんで納得すること。
・事情などを知る(知っている)こと。
・わかっていること。
・依頼や要求などを聞き入れること。(承諾)
・相手の事情などを理解して許すこと。
と、意味の内容は似ていますが違いがありますね。
つまり、了解は理解、了承は納得、承知は理解して許すことです。
しかし、いずれも「わかりました」と答えるシーンで使われます。
了解/了承/承知を使った敬語の例文(メールや口頭の例文)
では実際にどのようなシーンで「了解」「了承」「承知」という言葉は使われるのでしょうか?
メールや口頭での使い方を見てみましょう。
了解の例文
・メール
〇 同僚から「急な出張のため、明後日の会議に参加できなくなりました。」とのメールに「了解しました。」と返信する。
× 上司から「もうすぐ会社に着くから、書類の準備をしておいてくれ。」とのメールに「了解しました。」と返信する。
・口頭
〇 後輩から「会議の日程が10日から15日に変更になりました。」との報告に「10日から15日ですね、了解しました。」と返事をする。
× 先輩から「明日の会議資料を作ってくれないか?」と聞かれたとき「明日の資料会議ですね。了解しました。」と返事をする。
「了解」は少しカジュアルな言葉ですので、同僚や部下や後輩などの目下の方には使えますが、目上の方やお客様、取引先に対して使うと失礼になりますので、注意が必要です!
了承の例文
・メール
〇 後輩から「20日の会議の日に、出張が入ってしまったので、代わりに参加してもらえませんか?」とのメールに「了承しました。」と返信する。
× 取引先から「先日の提案の件、ご了承いただけましたか?」とのメールに「はい。了承いたしました。ご提案、ありがとうございます。」と返信する。
・口頭
〇 お客様から「この商品はもう取り扱ってないの?」との質問に「申し訳ございません。当店ではもう取り扱ってございません。ご了承ください。」と返事をする。
〇 後輩から「この作業をお願いできますか?」との質問に「了承しました。」と返事をする。
× お客様から「商品のサイズを間違えて買ってしまって…。交換できますか?」と問い合わせに「了承いたしました。」と返事をする。
「ご了承ください」は目上の方やお客様、取引先に使いますが、後輩や同僚に対しては、少しかしこまっているので、あまりふさわしくありませんね。
また、「了承しました。」は目下の方に使うのが正しい使い方となりますので、お客様や目上の方、取引先には「承りました」や「かしこまりました」を使うようにしましょう。
承知の例文
・メール
〇 上司から「明後日の会議に一緒に参加してもらえないか?」とのメールに「承知しました。」と返信する。
× 部下から「14日の会議には、出張のため参加できなくなりました。」とのメールに「承知しました。」と返信する。
・口頭
〇 お客様から「この荷物を部屋に運んでおいてくれませんか?」との質問に「承知しました。」と返事をする。
× 同僚から「資料作りを手伝ってもらえないか?」との質問に「承知しました。」と返事をする。
「承知しました。」は少しかしこまった言葉ですので、目上の方やお客様、取引先に対して使うのに適切な言葉です。
そのため、目下の方や同僚には、あまりふさわい言葉ではありませんね。
「承知しました。」はビジネスシーンでも使われる頻度は多いため、ぜひ覚えておきましょう。
メールでも口頭でも、使えるシーンに特に変わりはありません。
返信や返事をする相手、時と場合によって使う言葉が違いますので、正しい使い分けが必要ですね。
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