ほうとうの意味や由来とは?山梨の郷土料理なの?カロリーについても!ほうとうと聞けばなんだか戦時中に食べられていた質素なものという認識が強いのですが、その由来とは何なのでしょう?山梨の郷土料理とは聞きますが始まりは本当でしょうか?カロリー等にも触れてご紹介していきます。
そもそも、ほうとうとは??
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1080016303/
ほうとうとは山梨県を中心によく食べられる郷土料理の一つです。
基本的な作り方は、小麦粉と水を合わせて練り混ぜ一塊にします。そして、ざっくりと切った太く長い麺に似たようなものにし、カボチャなどの野菜と一緒に味噌で仕上げただしで煮込んで、熱いうちに提供される料理です。
しかし、それが必ずしもほうとうの基準とはならず、地域ごとにほうとうの概念が少しづつ違っていきます。
例えば、一部地域では小麦粉ではなくそれ以外の穀物を、味噌の代わりに小豆や醤油で味付けをなんていう具合にそれぞれの地域で味、形、など色々と変わっていくみたいです。
ほうとうの歴史をたどってみよう!!
tg-uchi.jp/topics/4513
ほうとうの歴史はあいまいで、いつどこで誰が、という明確なものは残っていないのが現状です…しかし、いくつかの説があるので紹介させていただきます!!
弥生時代以降の考古遺跡に置いて製粉具の出土が減り始め、鎌倉時代になってようやく粉食習慣の復活し、石臼などの製粉具も増えていったそうです。
山梨県では南アルプス市の二本柳遺跡から戦国時代の石臼が発掘されており、考古学的には中世後期段階でほうとうの基になった麺類が食されていたと考えられています。
山梨県では近世に養蚕の普及で、桑畑化により田地が集約され、裏作による麦の栽培が一般的になったことから、「おねり」「おやき」といった粉食料理が増えていきました。
ほうとうはその中でも野菜やお出汁で量を増やすことのできる料理であり、小麦の使用量も少なく経済的な上に味もいいことから全国に広がった料理と言われております。
日向国、今でいう宮崎県の修験者だった野田泉光院は1812年から日本各地を周り、3年後に訪れた甲斐で「ハウタウ(放とう)」「オネリ」を食しています。その時点では「ほうとう」が甲斐の名物であったそうです。
また、山梨県の東方面は山間部で寒冷な気候な上平坦地が少なく、富士北麓では富士山の伏流水の季節変動が顕著で水利に乏しい溶岩台地が広がっているので、米の栽培に適していませんでした。
その一方、麦の栽培は盛んだったのでほうとうなどの粉食料理が根付いたとされています。
ほうとうの語源や意味は?山梨の郷土料理なの?
http://inshokuhongkong.blogspot.com/2014/09/28.html
今現在広く知られている説では「餺飥(はくたく)」を音読みしたものであるという説です。奈良時代の漢字辞書である「楊氏漢語抄」に載っており中国からきた料理であり、うどんよりも歴史の長い食品です。
現代の陝西(中国中部の省)方言でワンタンのことを「餛飩」と書いてホウトウと発音することは、1つの参考となるようです。
もう一つは、山梨県の郷土民族研究の見解からで、「ほうとう」の呼び方は江戸時代中期に出版された「裏見寒話」という日記に載っていたという説です。
小麦粉で作った麺のみでなく、穀物の粉を用いた料理全般を称してほうとうと言われており、その穀物の粉を「ハタキ」と言い、粉にする作業を「ハタク」と呼ぶこと、穀物の粉を意味するハタキモノが料理名に変わっていったと言うのが妥当と考えられています。
ほうとうのカロリーは?
ほうとうのカロリーは、麺のみならば1人前120gで321㎉。
ほうとう鍋ならば一人前を615.2gとし492㎉で、100gが80㎉となります。
いかがでしたでしょうか。知れば知るほど熱々のほうとうが食べたくなってきますね♪
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