どてかぼちゃの意味とは?「おたんこなす」や「すっとこどっこい」との違いは何?どてかぼちゃは一度はきいたことがありますよね?でも意味を聞かれると意外にわからなくないですか?今回はどてかぼちゃの意味と「おたんこなす」や「すっとこどっこい」との違いについて解説しちゃいます!
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どてかぼちゃの意味とは?
どてかぼちゃという言葉は、昔よく聞いたなぁという方も意外に意味を知らない方って多いのではないでしょうか?
なんとなくよい意味ではないような感じはしますよね。私もいざ意味を言葉にするとなると、、なんだっけ(・・?と答えられませんでした(;^ω^)
ここではまず「どてかぼちゃ」についてご紹介します!
どてかぼちゃは、一言でいうと「どこにでもいる、役立たず」という意味です。
なぜこのような意味でつかわれているのでしょうか?
昔土手にたくさんのかぼちゃが作られていました。
作られていたといっても、今でいう、整えられた土地で作物を作るという、畑のイメージではなく、河川敷の土手で、よい肥料とかはなく、痩せた土地でも育つようなかぼちゃがたくさんゴロゴロしていたという状況です。土手は誰かの土地とかでもありませんし、貧しい方々のために植えていました。土手は太陽がよく当たる場所で、かぼちゃにとっては太陽の日があたり過ぎると食べ物としては美味しくありません(´・ω・`)
このような状況から、
あらゆる土手にある⇒どこにでもある
食べ物としては美味しくない⇒役に立たない
ということで、どてかぼちゃは「どこにでもいる、役立たず」となったのです!
どてかぼちゃと「おたんこなす」や「すっとこどっこい」との違いは何?
「どてかぼちゃ」と「おたんこなす」や「すっとこどっこい」ってどこか同じような意味に思いますよね。
ここからはまず「おたんこなす」と「すっとこどっこい」それぞれの意味を確認しながら違いについてみていきましょう!
おたんこなすの意味について
おたんこなすは、間抜けな人やのろまな人のことをいいます。
人を罵る言葉として使われます。由来が定かでなく、いくつか説があるため、背景については確実なものはありません。
その一つについては「炭鉱の茄子」つまり灰がたくさんかかってしまった茄子をイメージしているとの由来もあり、灰がかかってしまうと見た目も悪く、その姿から間抜けを連想させたかもしれません。
すっとこどっこいの意味について
すっとこどっこいは、江戸時代から使われていた言葉で、間抜けな人のことをいいますが、語源としてすっとこというのは元来「裸体」のことでどっこいは「どこへ」の派生語ですが、気合を入れるために使われた言葉と言われています。
ボロボロの着物を着ていて肌が見えて裸同然の男性に対して、「馬鹿野郎」とか「間抜けだな」という意味で使われた言葉です。また江戸っ子の勢いのよい言葉のフレーズとして使われることも!皆さんもテレビの時代劇などで聞くことが多いのでは??
「おたんこなす」と「すっとこどっこい」は共通して、間抜けな人を罵る言葉として使われますが、由来をたどった時、すっとこどっこいは男性に向けて使われている点で違いがあります!
「どてかぼちゃ」は役立たずという意味を強く含んでいるので、「おたんこなす」や「すっとこどっこい」のように間抜けな人だ!という意味よりも少し強い言葉なんですね(^^)
人を罵る言葉なので、あまり頻繁に使うことはありませんが、どれも昔の風景が浮かぶ言葉なので、これから時代劇などの見方も変わるかも?
▼「北東北の悪口」を記録・編集した貴重な方言集です。めずらしい内容の本ですし是非ご一読してみたら面白いかもしれません♪雑学としても使えますよね (*´ω`)
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