抽象的の意味とは?使い方や類語・曖昧との違いを超わかりやすく解説!抽象的という言葉を聞いたことがあるでしょうか?抽象的な説明といった風に比較的よく聞く言葉ではありますが、意味を正しく理解していますか?今回は抽象的の意味や使い方、類語、曖昧との違いを超分かりやすく解説していきます。
抽象的の意味とは?
ではまず、抽象的という言葉の意味から説明していきたいと思います。
「抽象的」には2つの意味があります。
- 抽象して物事の一般性をとらえるさま。概念的で一般的なさま。
- 現実から離れて具体性を欠いているさま。実際のあり様から遠ざかっているさま。
つまり、「抽象」というものは「物事や表情から特定の性質、側面、要素、そして共通性を引き出して把握する」という意味になります。
「抽」には「引き出す」「抜き出す」、「象」は「物の形」「目に見えるすがた」を意味します。
抽象的の使い方とは?
抽象的の使い方とはどのようなものなのでしょうか?
「猫」を抽象的に表すと「哺乳類」となり、猫だけではなく、犬、カバ、ライオンも「哺乳類」です。
さらに「哺乳類」を抽象的に表すと「生き物」となり、動物も人間もそこに含まれます。
犬、哺乳類、生き物と言うように視点を広げていくことを「抽象度を上げる」と表現します。
もう一つの意味の「抽象的」は「現実から離れて具体性を欠いているさま」というネガティブな意味で使うことが多いです。
主に「抽象的な~」「抽象的で~」「抽象的○○」のような形で使われます。
抽象的の例文とは?
1の意味
「現象を抽象的に捉える。」
「本質を抽象的に捉える。」
2の意味
「彼の説明は抽象的で分かりにくい。」
「抽象的な文章だと人に伝わりにくい。」
「この作者は抽象的な描写ばかりなので、物語の内容が理解できない。」
「抽象的な表現をしがちなので気を付けるべきだ。」
「抽象的な言葉を用いて話すのが彼の特徴の一つである。」
抽象的の類語とは?
抽象的の類語にはどのようなものがあるのでしょうか?
- 漠然 :ぼんやりしていてはっきりとしないさま。
- ぼんやり :色、輪郭、意識、記憶などが明瞭ではなく霞んでいるさま。
- とりとめのない:際限がないさま。
- 何となく :とりたてて何と言うこともなく。
- 要領を得ない :筋道がはっきりしない。
- 紛らわしい :見分けがつかない。
- アブストラクト:抽象的
抽象的と曖昧の違いとは?
抽象的と曖昧、似ているようですがどのような違いがあるのでしょうか?
「曖昧」は「あいまい」と読みます。
「曖昧」の意味は「はっきりしないこと」「紛らわしく、確かでないこと」「ぼやけていること」を指します。
「曖」は「はっきりしない」、「昧」は「ほの暗いこと」を意味する漢字です。
はっきりとしたまとまりがなく掴みどころがないさま、態度や物事があやふやなさまを表しています。
「抽象的」は「現実から離れて具体性を欠いている様子」
「曖昧」は「物事がはっきりしなくて紛らわしくぼんやりとしている様子」
ちなみに、「曖昧」には「分かりにくいため、どっちにも受け取られる」というニュアンスも含まれます。
だってあやふやだって言うのが曖昧の基本的な意味でしょ?
つまり、意味的には「曖昧」は「抽象的」を内包しているって言えるんだにゃー
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