デカダンスの意味とは?ゴディバで見かける?フランス語・英語どっち?デカダンスという言葉を聞いたことがありますか?ダンスという言葉が付いていますが、その意味とは何なのでしょうか?ゴディバでもデカダンスという言葉を見かけるそうです。語源はフランス語か英語かどちらなのかも調査します!
デカダンスのとは?
デカダンス、聞き慣れない言葉ですが、その意味とはどういったものなのでしょうか?
デカダンスの意味とは?
「デカダンス」とは「衰退」又は「退廃的なこと」を指す言葉になります。
19世紀の終わりごろにヨーロッパ、特にフランスやウィーンで生じた「懐疑的」「耽美的(たんびてき)」そして「悪魔的」な傾向を指す意味合いも持っています。
因みに、「耽美」というのは「美が最高の価値あるものとし、ひたすらその世界に心を傾け陶酔すること」を言います。
そんな傾向を持つ作家の代表には「シャルル・ボードレール」「アルチュール・ランボー」「オスカー・ワイルド」「ジョリス=カルル・ユイスマンス」などがおり、彼らのような作家を「デカダン派」と呼ぶようです。
19世紀末、オーストリアやハンガリー帝国の首都であるウィーンを中心とし、文化や芸術が発達しきり、衰えの兆しを見せます。
その中心人物には、「グスタフ・クリムト」「エゴン・シーレ」そして「オスカー・ココシュカ」でした。
この時期の芸術的傾向は「世紀末ウィーン」とされ、デカダンス、つまりは退廃的な意味合いの濃い時代となりました。
デカダンスの語源とは?
デカダンスの語源は何になるのでしょうか?
「デカダンス」とは「décadence」という表記のフランス語ですが、元々はラテン語の「dēcadentia」が由来になります。
その意味は「dēcadere」という「衰微する」を意味する言葉です。
「de」は「離れて」、「cadere」は「落ちる」になり、それが転じて「衰微する」という意味になりました。
その言葉がフランスに来た際に「衰退」「退廃的」という意味になったと言われています。
デカダンスとゴディバの関係とは?
衰退を意味するデカダンスとゴディバにはどのような関係があるのでしょうか?
チョコレートというのはとても甘く「デカダンス」と名付けられたものも多く発売されています。
ここで言うデカダンスは衰退という意味ではなく「耽美的」といった意味を指しているということを頭に入れておいてください。
世界的なショコラティエの「GODIVA(ゴディバ)」は、1926年にベルギーで誕生しました。
「チョコレートは高級で個性的なギフト」を定着させたのもゴディバとなり、1972年に高級チョコレートブランドの先駆者として日本へ上陸し、今では全国に250以上の店舗を構えています。
各シーズンごとに芸術性の高いチョコレートを発表しているゴディバですが、その中に「デカダンス」と名付けられたチョコレートが存在します。
「ダークチョコレートデカダンス」と「ミルクチョコレートデカダンス」で、ドリンクタイプのショコリキサーとして提供されています。
どちらも定番商品で、シーズンごとに違ったフレーバーが発売されるくらい大人気です。
因みに、フランス人のパティシエが、日本人の嗜好(しこう)に合わせて味やサイズを開発しているので、ゴディバの商品にはフランスらしいネーミングがつけられていることが多々あります。
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