トレードオフの意味とは?ビジネス用語?生物/経済学/二律背反に関係が?トレードオフってどういう意味?経済関係やビジネス関係のニュースでよく見かけるけどビジネス用語なの?生物や経済学、二律背反に関係があるトレードオフは、どんな風に使われているか調べ、簡単に解説していきます。
Contents
トレードオフの意味とは?
- 一方を追求すると他方が犠牲になるような両立しえない経済的関係のこと。
- 英語表記で『trade off』。
- 経済では、完全雇用に近づけば物価が上昇し、物価上昇がおさまれば失業が増大するという物価と雇用の二律背反的関係のことを指す。
トレードオフに関係のあるものは?
「何かを手に入れるために、何かをあきらめなくてはならない」ような状況のことが、基本概念と言えるトレードオフ。
トレードオフは色々なことに関係があるので、簡単に解説していきます!(^^)!
『ビジネス』に関係が?ビジネス用語なの?
まずトレードオフに関係があるのはビジネスです。
- 高品質と低価格
- 品質と人件費
- 在庫と需要
- 軽量化と強度
- 機能性とデザイン性
- リターンとリスク
上記のようにビジネスでは、一方を求めれば一方を失ってしまうような関係の状態として使われています。
トレードオフはビジネス用語としても使われていて、トレードオフの関係を解消することを経営課題としている企業も多く、ビジネスのさらなる拡大や、新しいビジネスチャンスに繋がるとされており、この関係が解消されることは、消費者にとっても有益なことでもあります。
『生物』に関係が?
トレードオフは生物にも関係があり、生物学において、動物が卵を産む場合、子孫を確実に残すためには卵は多い方が良いと考えられています。
他方で、生存率は高くなるから大きい卵の方がいいが、利用できるエネルギーには限りがある以上、卵を大きくすれば数を作るのは困難になります。
両者の勘案で産卵数と大きさが決まり、この両者はトレードオフの関係になると言えます。
『経済学』に関係が?
経済学の基本概念である希少性の原理(資源やそれからつくられる財やサービスの供給が、人間の欲望に対して相対的に希少であるという原理)は、様々な経済現象を引き起こします。
トレードオフもその一つです。
何が必要であり何が必要でないかを検証する経済学では、トレードオフの関係を明らかにすることが重要となります。
トレードオフで選択しなかったことによる損失を『機会費用』と呼びます。
ベンジャミン・フランクリン
〇印刷業で成功を収めた後、政界に進出しアメリカ独立に多大な貢献をした人物
〇『時間は貨幣』すなわち『時は金なり』という格言で、経済学のいう機会費用の考え方を表現した
『二律背反』に関係が?
『二律背反(antinomy)』とは、トレードオフの類語の一つになります。
論理的にも事実的にも同等の根拠をもって成り立ちながら、両立することのできない矛盾する二つの命題間の関係をいう、論理学の用語。
ギリシア語で、法律の条文につじつまの合わない所があるのを指すのに用いられた言葉が由来です。
一般的に、それぞれ正しいことが明らかであるような二つの文が、論理的に両立しないことが発見されたときに、「二律背反に陥った」と使われています。
19216
19136