リスクマネジメントの意味とは?介護/福祉/医療で使う?簡単に解説!高齢化時代の今、まさにリスクマネジメントが必要になっていく?リスクマネジメントの意味って何?自分にも関係ある?!そんな人に知って欲しいリスクマネジメントの意味。介護や福祉、医療現場で使う?簡単に解説いたしましょう!
Contents
リスクマネジメントの意味とは
どんどん高齢化が進んでいく中、私たちには様々な深刻な問題がありますよね。
その中で必要となってくるリスクマネジメント。
一体どういう意味なのでしょうか。
リスクマネジメントとは簡単に言うと『危機管理』のことです。
リスクとは危険を意味しますよね。
そしてマネジメントとは『管理・取り扱い』を意味します。
それらを合体した言葉です。
リスクマネジメントは将来起こりそうな危険を想定して、もしその危険が起きた時に損害を最小限に止めるために対応しておくことです。
リスクマネジメントは介護/福祉/医療で使う?
リスクマネジメントはビジネスでも使用されることが多いですが、介護や福祉・医療にも使われています。
リスクマネジメントを紹介する前に、それぞれのリスクって何があるのでしょう。
まず介護から考えてみましょう。
介護にはヘルパーやケアマネジャー・生活相談員などが存在します。
高齢者をサポートする介護士も重要ですよね。
介護のリスク
人材不足によるリスク。
先に述べたように高齢化がどんどん進んでいきます。
しかし、それに反して少子化も深刻な問題となっていますよね。
高齢社会になり要介護者や要支援者が増えていく中で、介護の仕事に携わる人材が不足している今の現状。
仮に人材を確保できたとしても、過酷な労働で離職率も高い状態です。
介護職員は2000年に比べると倍増しているのですが、それでも人材が足りない。
そのような状態で考えられるリスクとは?
1:介護保険法の人員基準に満たない。
利用者の人数により必要な人員が決まっています。
保育園と一緒ですよね。赤ちゃんや幼児の人数によって教育保育する先生の人数が決まっている。それと同じです。
その基準に満たないため『改善勧告の対象』になりかねません。
2:見守り不足により事故が起こるリスク。
人員が足りていても、要介護の方の「見守る」人数が足りなければ?
目を少し離した時に利用者が転倒しケガをするリスクが考えられます。
また、同様に目を離した時に認知症の方が外に出てしまった場合はもっと危険です。
3:ベテラン従事者の離職によるリスク
施設現場の対応スキルが低下し、上記と同様、事故やケガに繋がりかねません。そして現場のリスクデータを取ることが難しくなり、対応策も取ることができないなども考えられます。
現場のスキルアップもできなくなると重大事故になる可能性が。
その他にも、在宅介護におけるリスク・介護現場の防犯や防災リスク・重度介護者の増加によるリスクなど介護において様々な危険がひそんでいます。
福祉のリスク
福祉施設では自立支援を取り組んでいたり、認知症防止のために体を動かしたり、高齢者家族にとっては施設に預けることで安心して仕事に行けますよね。
そんな福祉施設におけるリスクとは?
最大の危機、それは「利用者やその家族、地域の信頼を失うこと」です。
家庭では介護ができない環境のため介護士など福祉におけるプロに任され、利用者の安全を守るのが福祉施設の役目のひとつです。
その福祉施設で安全が守れていなかったら、信頼はなくなります。
ニュースにもなっていました。
インフルエンザの集団感染や虐待事件・介護事故。
それらは利用者やその家族を裏切る行為になります。そんな施設は信用できませんよね。
福祉においては介護と密接に関わっていますので、人材不足もリスクの一つといえるでしょう。
医療のリスク
医療に関しては高齢者だけでなく、私たちにも関わる内容ですよね。
病気をしたらどこに行きますか?
医療機関ですよね?
そんな医療のリスクは「医療事故」。
例えば患者情報の取り違いによる死亡事故、点滴ミスによる事故などさまざまな医療事故により、医療に対して国民は不安や不信を抱くことがあります。
介護/福祉/医療のリスクマネジメントを簡単に解説!
さまざまなリスクが挙げられますよね!
ではそれらを最小限に抑えるなめに必要なリスクマネジメントを簡単に解説いたしましょう。
介護におけるリスクマネジメント
項 目 | 内 容 |
---|---|
人材不足の リスクマネジメント |
介護士の給料UPによる離職率の低下や処遇格差の軽減。
※国は昇給要件を明確化させ加算率の高い給付区分を新設。 |
防災・防犯による リスクマネジメント |
・火事の恐れのある物の傍に着火物を置かない。 ・避難訓練の実施。・防犯のための情報収集や建物の環境面で注視するところに着目し、対策を講じる。 |
在宅介護の リスクマネジメント |
・在宅におけるリスク(虐待や事故)を把握し情報収集の内容を共有。
・すぐに対応できるように体制づくりをする。 ・利用者とのコミニュケーション。 |
福祉におけるリスクマネジメント
項 目 | 内 容 |
---|---|
信頼に対する リスクマネジメント |
介護事故が発生すると法的責任も問われる。 それを回避するための組織体制や人員体制の見直し。 |
介護事故が発生した時の リスクマネジメント |
介護事故がもし発生した場合の保険や法務の活用を事前に準備。 |
利用者の尊厳に対する リスクマネジメント |
利用者の特性を把握しケアするため、個人個人の危険回避を考え、それぞれにあったスキルやコミュニケーションにより利用者の意向に沿うよう情報の共有。 |
医療におけるリスクマネジメント
医療における最大のリスクは「医療事故」でしたよね。
その医療事故に着目しリスクマネジメントを解説!
- 安全管理のための指針整備・委員会開催・職員の研修実施。
- リスクの把握。
ヒヤリハットを実施し、どのような場面で事故は起こり得るのか情報を収集し防止策を実施する。 - リスクの分析
事故発生のメカニズムを分析し、その対応策を考える。 - 院内感染に対する安全策の実施。
などたくさんのリスクマネジメントが考えられます。
しかし対応策を講じても事故が発生してしまうケースもありますし、日常生活でもリスクは付き物です。
そう考えるとすみやかに対応するため、リスクマネジメントは他人ごとではありませんよね。
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