イデオロギーの意味とは?使い方をわかりやすく簡単に解説!政治に関係が?ニュースなどで耳にする言葉の中にイデオロギーというものがありますが、その意味を正しく理解していますか?政治にも関係する言葉なので知っていて損はないでしょう。使い方を分かりやすく簡単に解説していきます。
イデオロギーの意味とは
そもそも、イデオロギーとはどういった意味を持つ言葉なのでしょうか?
「イデオロギー」というのは「その人が持つ考え方」を意味する哲学用語の一つです。
ここでいう考え方と言うのは、「その人個人が持つ考え方」というよりは「多くの人に影響を与え、行動を左右させることのできる考え方」のことを言います。
もっと簡単に言うと「一つの問題に対する、まとまった考え方」になるでしょう。
イデオロギーと政治の関係とは?
イデオロギーと言うのは政治や社会思想を指して使われることの多い言葉です。
例えば
「資本主義というイデオロギーには賛成しかねる」
「共産主義というイデオロギーはただの夢でしかない」
このような考え方は総じてイデオロギーと言ってもよいでしょう。
まず、イデオロギーは「資本主義への反対」などというような全体的な考え方を指す言葉です。
「男女は平等に働くべき」
「女は専業主婦になるべき」
「子供の教育費は無料であるべき」
というような考え方も広い意味で考えるとイデオロギーになります。
つまりは女性の労働問題、子供の教育問題と言った広い枠組みに対する考えと言うことです。
しかし、政治だけではなく宗教、道徳、哲学、芸術など様々な分野での考え方もイデオロギーに含まれることがあります。
宗教ならば神の有無、道徳ならば集団生活での人のあり方、哲学ならば人が生きる意味、芸術ならば美について、などといった問題に対しての考え方もイデオロギーになり得ます。
しかしイデオロギーは基本的に社会や政治に対する考え方のことだと思っていてください。
イデオロギーの使い方とは?
それでは、イデオロギーとはどのように使うのでしょうか?
基本的には否定的な意味で使用することが多い言葉がイデオロギーというものです。
なぜかと言われれば、政治的イデオロギーを持つ人が特定の考えを押し付けるような態度を取ることが理由だとされています。
1789~99年のフランス革命の時代にイデオロギーという言葉が広まり始めました。
その時、一般的に世に広まったものが「ドイツ・イデオロギー」というマルクスとエンゲルスが記した本になります。
マルクスは資本主義を否定した経済学者で、資本主義の所為で貧富の格差が生まれると主張しました。
その流れで生まれたのが社会主義になります。
社会主義というものを簡単に説明すると、国が国民の土地や財産を管理して給料もみんな平等にする、と考え方になります。
ソビエト連邦では社会主義を続けていた時代もありましたが、結果的にうまくいきませんでした。
どれだけ働こうと給料は一緒、だったらさぼっていても問題はない。
そこで社会主義と資本主義の争いが生まれますが、社会主義というイデオロギーは机上の空論に過ぎない、そういう考えをする人が増えた結果社会主義は崩壊し、それと共にソ連は崩壊します。
その結果イデオロギーは「絶対的な物で、人を縛ってしまう考え方」というネガティブな意味で使われています。
当時の社会主義に対する批判が今もまだ残っているという所に、歴史の重みを感じますね。
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