枕詞の意味とは?有名例を一覧紹介!序詞・掛詞との違いは何?枕詞は中学や高校の授業で聞いたことがあると思いますが、今でもその意味を覚えていますか?覚えていない人のために有名な例を一覧紹介していきます。その上、序詞と掛詞の違いなんかについても詳しく調べていきたいと思います。
枕詞の意味とは?
高校や中学での授業でも聞いたことのある枕詞ですが、その意味を詳しく知っていますか?
「枕詞」というものを知っていますか?
ちなみにこれは「まくらことば」と読むのですが、古代の和歌にて用いられた修辞法、つまりは言葉を美しく巧みに使用し効果的に表現する方法の一つになります。
もう少し簡単に説明すると、和歌という「五・七・五・七・七」と句を連ねて出来上がる短い歌に見られる技の一つで、特定の言葉の前に置き語調を整えたり、情緒を添える役目を果たす言葉のことを枕詞と言います。
枕詞の有名な例を紹介!
そうは言っても、いまいちピンとこない人も多いかと思います。
俳句や和歌を学生時代に習い暗記した人は多いと思うので、有名な例を挙げていくけば、何となくこう言うことかと納得していただけると思います。
- 茜さし →照る
- 茜さす →日、昼、紫、君
- 秋津島 →大和
- 朝霞 →八重、ほのかに、春日、鹿火屋(かひや)
- 足引きの →山、峰
- 青丹よし →奈良、国内(くぬち)
- 石の上 →降る、古る
- うつせみの→人、命、世
- 烏羽玉の →黒、夜、夢、やみ
- 神風の →伊勢
- 草枕 →旅、度、結ぶ、夕(ゆふ)
- 敷島の →大和
- 白妙の →衣、袂、紐、帯、袖、タスキ、雲、雪、藤、夕
- 空に満つ →大和
- 玉の緒の →長き、短き、絶え、乱れ、継ぐ、惜し
- 千早振る →神、宇治、わが大君
- 射干玉の →黒き、夜、夕べ、夢、月、宵、髪
- 久方の →天、雨、月、空、光、都
- 武士の →八十、宇治、氏、屋
- 八雲差す →出雲
などなど他にも様々な枕詞は存在します。
いくつか聞き覚えのあるものもあるのではないでしょうか?
枕詞と序詞の違いとは?
次は枕詞と序詞がどのように違うのか説明していきます。
まず知っていてほしいことは「序詞」は「じょことば」という読み方をするということです。
この序詞というのは枕詞に似ていて、和歌における修辞法、特定の語の前に置き、比喩や掛詞などの関係に係わる言葉になります。
序詞について少しでも理解をしていただけたところで、枕詞とどのように違の飼説明していきたいと思います。
枕詞
- 五音と言うのが原則。
- 決まった語の前にしかつかない。
- 意味を訳さない場合が多い。
序詞
- 文字数の制限があるわけではない。
- どの言葉にどの詞がかかるかという決まりがない。
- 序詞だからと言って訳さないというわけではなく、他の言葉と同じように訳す。
2つの違いと言えばこれくらいでしょうか?
枕詞は形式にこだわった感じがしますが、序詞は自由に使えるといったイメージですね。
枕詞と掛詞の違いとは?
では次に掛詞との違いについても説明していきたいと思います。
「掛詞」と言うのは同じ音、あるいは似たような音を有するものに、2つ以上の言葉に意味を掛けて表現する方法になります。
古来より用いられてきた掛詞はひらがなで表記されることが多いです。
例えば、「まつ」という一言に「松」と「待つ」の意味を同時に持たせたり、「はる」ならば「春」と「貼る」みたいな感じです。
つまり簡単に言うとダジャレで、枕詞とは全く違ったものになります。
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