アンチテーゼの意味とは?国語辞典・知恵袋では何て解説?英語が語源?アンチテーゼ、初めて聞く言葉だーと感じている人もいるのではないでしょうか?まずは意味を調べ、そこから国語辞典や知恵袋でなんと解説されているのか、そしてその語源についても触れていきたいと思います。
アンチテーゼの意味とは?
アンチテーゼ、聞いたことがあっても意味が分からない、そもそも聞いたことすらないという人たちのために少し詳しく説明していきます!!
「アンチテーゼ」という言葉は日常会話でも使うことのできるもので、反対語にはテーゼという言葉が当てはまります。
なんだか聞き覚えがありませんか??
「残酷な天使のテーゼ」有名な楽曲のタイトルにも使われているテーゼがそれです。
まずは国語辞典をめくっていきたいと思います。
アンチ‐テーゼ
〘名〙 (Antithese)⸨アンティテーゼ⸩
① 反対の意見、対立する理論。
※前期自然主義文学(1949)〈瀬沼茂樹〉三「ロマン的な自然解釈にたいするアンチテエゼである」
② テーゼ(定立)に対する語。特定の肯定的主張に対する特定の否定的主張で、弁証法においてヘーゲルが説いたテーゼ、ジンテーゼ(総合)とともに三契機の一つ。反立。反定立。反対命題。対立物。引用元:https://kotobank.jp/word/アンチテーゼ-429483
これが日本国語大辞典に載っているアンチテーゼの説明になります。
少し難しくて意味が分からないと思っている人もいると思いますがもう少しお付き合いください。
次は知恵袋で見つけたアンチテーゼについての回答も載せます。
テーゼ(These)というのはドイツ語、英語ならThesisで、「命題」といった意味ですが、「アンチテーゼ」という言葉は主に弁証法で使われています。
ある命題(テーゼ=正)と、それと矛盾する命題(アンチテーゼ=反対命題)、それらを本質的に統合した命題(ジンテーゼ=合)の3つが弁証法の思考法。弁証法における「矛盾命題(アンチテーゼ)」は、「主張」における矛盾で、例えば「神は存在すると考える」と「神は存在しないと考える」がヘーゲルの弁証法における「矛盾」。
引用元:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1216836122
ふむ、これまたなんだか難しい言葉が並んでいますね。
それでは詳しく説明していこうと思います!
アンチテーゼと言うのはもともとは哲学用語の一つです。
その意味は「反対立」、肯定的な主張を否定する主張のことです。
これは国語辞典での①の意味ですね。
2つの解説でも出てきたヘーゼル弁証法で使われる用語なのです。
難しい言葉を並べて説明するよりも例を一つ挙げてみます。
「日本人の主食は米である」というのがテーゼ、つまりは肯定的主張だったとします。
「日本人でもパン食を推奨している人もいる」というのがアンチテーゼ、つまりは肯定的主張に対する反対意見。
あくまでもテーゼがあるからアンチテーゼが生まれるのです。
ただただ反対意見を言うだけならばそれはアンチテーゼとは言えないでしょう。
アンチテーゼの語源は?
先ほどもちらりと紹介しましたがアンチテーゼの語源についてもう少し調べていきます!!
アンチテーゼの語源は英語ではなく元々がドイツ語が発祥で「Antithese」という綴りになります。
「anti」の部分が「反対」若しくは「反抗」という意味で、「these」の部分が「定立」若しくは「命題」という意味になります。
そして、そのふたつの単語を併せたAntitheseは「対立する命題」というような解釈になります。
日本語では「反対立」「対照」「正反対」といった風に訳されることがほとんどですね。
因みに、日本でもよく使われている「アンチ」という言葉はこのアンチテーゼが元になりました。
「アンチエイジング」は老化を食い止めようとすること、「アンチウィルスソフト」はウィルスに対抗するために作られたソフトウェアのことを指します。
また「アンチ○○」と言った使い方で、その人や物が嫌いという意志表示のための言葉も生まれています。
この使い方は主にネット民が好んで使っている印象が強いですね。
アンチテーゼの使い方を紹介!
意味は理解したけれど、アンチテーゼをどうやったら使いこなせるのか分からないという人もいるでしょう。
その使い方を例文と共に紹介しますね。
まず最初に注意しておきたいことはアンチテーゼが頭ごなしに物事を否定するような言葉ではないということです。
「着物は日本代表する素晴らしき文化だ」という肯定的な主張に対し、「着物は日本を代表する文化ではない、なぜなら日常的に着物を着ている日本人なんてそうそういないから」
こう言うように肯定的な主張があり、それを否定する主張を述べることでアンチテーゼが生まれます。
何の命題もなく一方的に「着物は日本を代表する文化ではない」という否定的な主張は、ただの個人的な意見となってしまうのです。
「残業が当たり前だと思っている日本社会のアンチテーゼとしてフレックスタイム制を導入した」
「大量生産大量消費のアンチテーゼでミニマリストが最近増えてきている」
「花は可憐で美しいのアンチテーゼは、美しい花も結局は枯れるという主張である」
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