モラルの意味とは?常識と同じ?使い方を簡単に解説!英語表記も!モラルの意味って?モラルに反することはどういうこと?モラルの英語表記は?モラルは常識と同じなの?情報モラル・モラルハザード・モラルハラスメントとは?モラルを覚えられるようにモラルの使い方を簡単にわかりやすく解説します!
モラルの意味とは?
公共の場で騒いでいる人たちを見て、「モラルに欠ける人たちだなぁ」と思ったことはありませんか?
また、悪いことを繰り返していると「モラルがない人間」だと言われてしまいますよ。
でも、「モラル」って一体なんなのでしょうか?
今日は、モラルを身につけるべく「モラル」について勉強していきましょう♪
英語で「moral」。
道徳。倫理。
人生や社会に対する精神的態度。
モラル(moral)とは、日本語では「道徳・倫理」と訳されます。
道徳や倫理はよく聞く言葉ですが、ちょっと意味が分かりにくいので調べてみました!
社会生活を送る上で、一人ひとりが守らなければならない規範。
自分の良心によって、良いことを行い、悪いことを行わないこと。
社会生活で、人として守り行うべき道。
人が行動する上で、規範となるもの。
つまりモラルをわかりやすくいえば、自分や他人の行いに対して、正誤や善悪を判断するものさしのことですね。
「モラルがある人」と言えば「正しい行いをする人」で、「モラルがない人」と言えば「正しい行いをしない人」という意味になります。
ここで気をつけてほしいのは、モラル違反の行動をしたからといって、罰則があるわけではないということです。
モラルの尺度は、個人の「人として、社会人としてどうなのか?」という自発的な良心に委ねられるのです。
●優先席で席を譲らない
電車の優先席などでは、お年寄りや身体の不自由な人に席を譲るのが当たり前です。
でも、譲らなくても法的には何の問題もありませんよね。
席を譲らないことは、「困っている人は助けなければいけない」という個人のモラルに反することなのです。
●結婚していないカップルの浮気
結婚している夫婦ならば、不倫は不貞行為で民法上の不法行為となります。
でも、恋愛中のカップルに関する法律は存在しません(内縁関係や婚約関係なら別)。
この場合の浮気は、「相手以外の異性と性的関係を持ってはいけない」という個人のモラルに反することなのです。
また、モラルは時代によって変わったり、国によって変わったりします。
●たばこ
以前は、当たり前にたばこを吸えた場所(電車内や映画館など)が多くあったのです。
しかし最近は、受動喫煙が身体に悪いという考え方が広がって、歩きたばこや人前での喫煙はモラル違反とされるようになりました。
●一夫多妻制度
一夫多妻制度のある国では、一人の夫が何人もの妻を養うことはいけないことではありません。
しかし一夫一妻制度が当たり前の国の人にとっては、モラル違反のように感じてしまいますね。
モラルは、周りの環境や教育、自分の経験によって形作られるのです。
モラルは、一人ひとりの心の中に存在する、公序良俗のことなんですね!
●モラルとモラールの違い
モラルとモラールは響きが似ていますが、意味は全く異なります。
「モラール」は、フランス語で「morale」と表記し、「士気」という意味になります。
士気とは、「人が団結して物事を行うときの意気込み」のことです。
「うちの従業員は皆モラールが低い…」と嘆く場合は、「意気込みが足りない」ということになります。
モラールの向上は、ビジネスシーンでは大事ですよ!
モラルの英語表記も!
モラルの英語表記は、「moral」になります。
「moral」は、形容詞としては「道徳上の・倫理的な・教訓的な・善悪の判断ができる」という意味です。
名詞としては、「道徳、品行、教訓、風紀」という意味があります。
また、モラル(moral)の語源は、ラテン語で「慣習に合った・風習」という意味の言葉「mores」が由来です。
「モラル」という言葉は、日本語・英語では両方とも、人として行うべき姿の意味で使われているのですね!
モラルは常識と同じ?
モラルの類義語に常識が挙げられますが、どう違うのでしょうか?
調べてみました(o^∇^o)ノ
一般人が社会生活を送るために持っている、または持つべき普通の知識や思慮分別のこと。
モラルも常識も、周囲の環境で変わるものという意味では同じですね。
実際に、二つは同じ意味で使われることも多いです。
例えば、嘘をついたり、人の物を盗んだりすることなどは、モラルがないとも常識がないとも言えます。
ここで、モラルと常識の違いの例を挙げてみましょう。
●会議に遅刻しても悪気がない顔をしていると「モラルがない!」と叱られ、会議に遅刻して申し訳がない顔をしていると「常識がない!」と怒られます。
●「ゴミをポイ捨てしてはいけない」のは常識で、「落ちているゴミを拾おうとする」のがモラルです。
モラルは頭で覚えるべき個人の良識で、常識は身につけるべき社会のルールと言えます。
モラルの使い方を簡単に解説!
モラルが含まれる言葉はいくつかありますので、紹介します!
情報社会を生きる上で、必要な態度や考え方。
特にインターネットの利用において、自らや他者を危険にさらさないようにする考え方。
「ハザード」は、危険という意味。
倫理観・道徳観が欠如している状態のこと。
「モラハラ」と略されることもある。
暴力は振るわず、言葉や態度で精神的な暴力や嫌がらせをすること。
では、モラルの使い方をモラルのある例文で簡単に解説していきます!
「最近クラス内で遅刻が多く、モラルの低下が見られている」
「近頃は、モラルの欠如している若者が多すぎる!」
「職権乱用するとは、政治家としてのモラルがないのか?」
「弱いものをいじめるなんて、モラルに反する」
「それは違法ではないが、人としてのモラルの問題だ」
「飲酒してから成人式に出席するなんて、モラルがない」
ちなみに、モラルを守る良識家や道徳家のことを「モラリスト」と言います。
モラルについて、いかがでしたか?
モラルのない態度は改めて、モラルを持った行動をしましょう!
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