モンタージュの意味とは?フランス語・英語?漫画/ゲームで使うの?モンタージュの意味って?モンタージュは英語?フランス語?モンタージュは映画/写真の編集技法で漫画/ゲームでも使われる!?モンタージュ写真・モンタージュ理論・クレショフ効果とは?モンタージュについて解説します!
モンタージュの意味とは?フランス語・英語?
「モンタージュ」という技法は、映画や写真、身近なところだとCMにも使われています。
ここで、「モンタージュ」の例を挙げましょう(o^∇^o)ノ
魚と猫の画像を並べてみます。
全く関係のない場所で別々に取られた写真ですが、「猫が魚を狙っている」ように思えますね。
もう一つ、月と猫の画像を並べてみましょう。
猫の画像は先ほどと同じものですが、こちらは「猫が月を見て物思いにふけっている」ようではありませんか?
不思議なことに人は、前後の脈絡がない画像でも、連続させると自分の記憶や連想で結びつけて、勝手にストーリーを作り上げる傾向があるんです!
今日は、そんな「モンタージュ」について解説していきます!
フランス語で「montage」。
①映画で、撮影したフィルムの各断片を配列する技法。
映画の編集、構成、カッティング。
②写真で複数の像や場面を合成して一つの画面とすること。
また、その合成された写真。モンタージュ写真。
モンタージュは、フランス語で「(部品や断片などの)構成・組み立て」を意味する「montage」が由来です。
ちなみに、英語でも「montage」です。
「モンタージュ」は映画用語で、「多数のカットを組み合わせてつなぐ編集手法」のことです。
また、「写真を合成すること」「合成写真」のことも指します。
「モンタージュ理論」とは、複数の映像をつなげることによって、後ろの映像は前の映像の影響を受けて新しい意味が現れる効果を示した理論のことです。
世の中の映像作品は、ノーカットやワンショットでない限り、全てがモンタージュだと言えます。
モンタージュ写真とは?
通常、「モンタージュ写真」と言うと、警察の犯罪捜査のため、既存の複数の写真の一部分ずつを取って合成し、犯人に似せて作製される顔写真を意味することが多いです。
目撃者などの証言や記憶から、顔の輪郭・髪型・眉・目・鼻・口などに分け、組立て・修正を繰り返し、犯人に近い写真とします。
また、犯人の写真に眼鏡・髪形・服装を変えたものもあります。
昭和40年代の後半には、多数の事件でモンタージュ写真が用いられましたが、現在ではむしろ似顔絵の方が特徴点を明らかにしやすく、全体のイメージが得られやすいことから、犯罪捜査にモンタージュ写真が用いられることはほとんどありません。
ちなみに、映画や写真といった芸術作品としての写真の合成は、「フォトモンタージュ」「合成写真」「フォトコラージュ」と呼ばれます。
モンタージュの歴史は?漫画/ゲームで使うの?
モンタージュは、一般的には映画の編集作業全般を指す用語ですが、映画史的には特定の効果を狙う特殊な編集を指すことが多いです。
無声映画時代に、フィルム結合の際の美学的思想的問題に関する映画理論をモンタージュと呼ぶようになったのが始まりです。
最初にこの言葉を使ったフランスの映画批評家レオン・ムシナックは、モンタージュとは映画にリズムを与えることである、と主張しました。
1910年代アメリカのD.W.グリフィスの試みは国際的な影響を与え、1920年代にはフランスやソ連の映画監督らが理論化を行います。
その理論では、カット自体の意味や美を残しつつ結合させることによって、それ自身にはなかった新しい全体的な意味や美を持たせる操作がモンタージュで、これを映画の本質だとしました。
つまりモンタージュとは、「モンタージュ理論」という言い方で知られるように、どのように映像を構成してそれに意味をもたせるかという、「思想」の映像化のための映像構成法なのです。
モンタージュ理論を確立した作品として、「戦艦ポチョムキン」が知られています。
この作品は、1925年に製作・公開されたソビエト連邦のサイレント映画です。
「戦艦ポチョムキン」は、1905年に起きた戦艦ポチョムキンの反乱を描いたもので、「オデッサの階段」と呼ばれるオデッサの市民を虐殺する場面は映画史上有名なシーンの一つです。
モンタージュは映画や写真以外に、漫画やゲームでも応用されていますよ(o^∇^o)ノ
クレショフ効果とは?
人間の脳は、カットを組み合わせることにより、前後の映像を関連づけて意味のある情報に結びつける性質があります。
モンタージュとは脳の特性を利用した「マインドコントロール」なのです。
モンタージュ理論をわかりやすく説明しているのが、1920年代のロシアの映画作家レフ・クレショフが行った実験です。
彼は被験者グループに、3つの異なるカットと、俳優の無表情のクローズアップのカットを繋いで見せて、それぞれどのような印象を受けるのかを調べました。
俳優の表情はどれも同じなのにかかわらず、被験者たちは、以下のイメージだと答えたのです。
- 「スープの入った皿→俳優の顔」では、「飢え」
- 「棺に入った遺体→俳優の顔」では、「悲観」
- 「ソファに横たわる女性の顔→俳優の顔」では、「欲望」
これを「クレショフ効果」と呼び、応用すれば演出家が意図したイメージを受け手に伝えることができます。
モンタージュについて、いかがでしたか?
モンタージュができる無料のアプリもあるので、ぜひ合成して面白い作品を作ってみてくださいね(o^∇^o)ノ
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