メタボリックの意味とは?肥満とは違う?腹囲(ウエスト)基準や解消方法は?メタボリックシンドロームのメタボリックとはどういう意味があるか知っていますか?肥満とは何が違う?メタボリックシンドロームとなる腹囲(ウエスト)基準はどこからで解消方法はあるのか、調査してみました!!
メタボリックの意味とは?肥満とどう違う?
「メタボリックシンドローム(メタボ)」という言葉を知っていますか?
1998年にWHOが「メタボリック症候群」という名称を付けたことで認知されるようになりました。
ところで「メタボリック」とはどういう意味なのでしょうか。
メタボリック(metabolic)の意味は「代謝」です。
シンドローム(syndrome)は「症候群」という意味で、これらを合わせた言葉がメタボリックシンドローム(メタボ)です。
メタボリックシンドローム=肥満と考える人もいるかもしれませんが、細かく見ていくと診断基準が違います。
肥満は「からだに余分な脂肪がついている状態」です。
BMIという数値によって肥満度を判定します。
計算式は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」で、22が標準体重、25以上で肥満、18.5以下で低体重とします。
一方、メタボリックシンドロームはBMIを判断基準としません。
メタボリックシンドロームは内蔵脂肪に着目するため、BMIでは判断しづらいからです。
メタボリックシンドロームの腹囲(ウエスト)基準
メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満に焦点を絞っているため、内臓脂肪が一番蓄積するとされる腹囲を測定します。
2005年に日本肥満学会が基準を出しました。
メタボリックシンドロームの腹囲(ウエスト)基準
男性:85cm以上
女性:90cm以上
(男女ともに内臓脂肪の面積が100㎠に相当する腹囲を算出しています)
しかし、腹囲が基準値を超えただけではメタボリックシンドロームとは言いません。
更に三つの診断を行います。
- 中性脂肪またはHDLコレステロール値
- 血圧
- 空腹時血糖値
生活習慣病である脂質異常症、高血圧、糖尿病などの引き金となるものです。
腹囲に加えてこれらのうち二つ以上が基準値以上に該当するとメタボリックシンドロームと診断されます。
メタボリックシンドロームは「生活習慣病、特に動脈硬化を起こす危険が高いため早期治療が必要な病気」なのです。
メタリックの解消方法は?
メタボリックシンドロームの要因は様々です。
遺伝が要因となる場合もありますが、それを上回るのが過食や運動不足など生活習慣の乱れによる内臓脂肪の増加です。
メタボリックシンドロームの予防には過食と運動不足の解消が大切です!
過食防止
主食・主菜・副菜のバランスを良くし、野菜や食物繊維を多めにとりエネルギー油ものは控えめにすると良いです。
またエネルギー量が多いお菓子やアルコールは適度な量で楽しみ、間食は控えめにします。
ゆっくりとよく噛んで食べることは満腹中枢を刺激し、腹八分目にすることで過食を防げます。
適度な運動
急に長時間の運動は難しい場合でも、テレビを見ながらストレッチや筋トレをしたり体を動かす家事を行うなどするだけでも違います。
ほかにもエレベーターではなく階段を使う、歩ける距離の買い物は歩いて行くなど日常生活の中でいつもより積極的に体を動かすと良いです。
また息が上がるほどの激しい運動よりはジョギングやウォーキングのようにややきついくらいの有酸素運動がおすすめです。
肥満も過剰になると体に悪影響が出ている「肥満症」という病気になるリスクが高いので、メタボリックシンドローム同様の予防が必要です。
また、どちらも定期的に健康診断を受けて今の自分の状態を知ることが大切です。
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