四面楚歌の意味や由来とは?類語や例文・使い方を調査!作者は誰?四面楚歌はどういう意味?四面楚歌の由来は中国の故事!?四面楚歌の作者は誰でどんな歌?四面楚歌の類語を調査しました!四面楚歌を知らなくて四面楚歌にならないように、四面楚歌の使い方を例文でご紹介します!
四面楚歌の意味や由来とは?
「四面楚歌」は、よく聞く四字熟語です。
テストの問題でよく意味を問われますが、初めて見る人が漢字から意味を想像するのは無理っていうか不可能ですよね。
「四面楚歌」は何かにすごく追い詰められているときに使います。
今日は、四面楚歌を知らなくて四面楚歌にならないように、慣用句の「四面楚歌」について解説していきます!
助けがなく、まわりが敵・反対者ばかりであること。
四面楚歌は、中国前漢時代の史書「史記(項羽本記)」の故事が語源です。
その故事とは、「垓下の戦い」で楚国の項羽が垓下という場所に追い詰められて、漢の劉邦の軍に周囲を取り囲まれたときの話です。
項羽は夜更けに四面を囲む漢軍が楚の国の歌を歌うのを聞き、「漢軍は既に楚を占領したのか、外の敵に楚の人間のなんと多いことか」と楚の兵たちが漢に降伏したと思い絶望したというものです。
(ちなみにこれは漢軍の心理作戦です。)
そこから、周囲が全て敵や反対者で孤立して助けや味方がいない状態を「四面楚歌」と言うようになったのです。
四面楚歌の「四面」は、楚軍の陣地の周囲全部。
四面楚歌の「楚歌」は、漢軍が歌った楚の歌なんですね!
四面楚歌の作者は誰?
「四面楚歌」の「歌」は、漢軍が楚軍を包囲したときに歌った「楚の国の歌」のことです。
紀元前202年の出来事なので、どんな歌で誰が作者なのかは不明です。
きっと、故郷の歌なんでしょうね。
虞美人とは?
楚王項羽の愛妃は、虞美人(ぐびじん)です。
虞は姓とも名とも言い、虞姫、楚姫とも呼ばれます。
漢軍に包囲され、夜に漢軍が楚の歌を歌うのを聞いた項羽は、故郷が漢に占領されてしまったと思い、別れの酒宴を設け、名馬の騅(すい)や虞に対する別離の詩を作って共に歌い、虞は項羽の足手まといにならぬよう自殺したと言われています。
虞美人は、中国で「虞美人草(ぐびじんそう)」という花の由来になっています。
この花の赤い色が虞美人の自決したときの血の色のようだからと言われています。
日本では「ひなげし」「ポピー」などと呼ばれており、ケシの仲間です。
フランス語では「コクリコ」と呼びます。
ちなみに中国四大美人は、 西施、王昭君、貂蝉、楊貴妃です。
四面楚歌の類語や例文・使い方を調査!
四面楚歌は、「周りを敵や反対者に囲まれて孤立し、助けの無い状態」のたとえです。
孤立無援、行き詰まり、手詰まり、
万事休す、五里霧中、立ち往生、
苦境に立つ、窮地に立つ、背水の陣、
なす術なし、八方塞がり、など
四面楚歌や孤立無援になることは、学校や職場でもありますね。
では、四面楚歌の使い方を例文で見ていきましょう♪
「好き勝手していたら皆に嫌われて四面楚歌になってしまった」
「会議で出した意見は誰の賛同も得られず、まさに四面楚歌の状態だ」
「そのままやりたい放題していると四面楚歌に陥るぞ」
「クラス中に悪口を流されて四面楚歌に追い込まれた」
「彼女は四面楚歌の状況から信頼を勝ち得た」
「四面楚歌の中、彼は一人で頑張っている」
「サークルに入ったが誰とも馴染めず四面楚歌のような気分だ」
「周りに敵だらけ!」のときに四面楚歌を使えばいいので、言葉の使い方自体は簡単です。
でも、自分が四面楚歌の状況になったら大変です。
味方が誰一人いないことは、精神的に大きなダメージを負いますからね。
四面楚歌について、いかがでしたか?
四面楚歌に陥らないようにしたいですね。
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