エレジーの意味とは?発祥は英語の音楽用語?ラフマニノフの曲が有名?エレジーってクラシック系の音楽用語ってイメージがあるけど本当はどんな意味?エレジーの発祥は英語の音楽用語なの?エレジーで有名なのはラフマニノフが作った曲?エレジーについて全く知らない方でも分かりやすくご紹介します!
エレジーの意味とは?
エレジーとは、哀歌、つまり悲しい歌という意味の言葉で、他には悲歌、挽歌などと訳されます。
このエレジーですが、音楽に限った意味ではなく、詩や映画などの多くの文学作品においても使われる表現となっています。
悲しみとは、例えば愛する者の死、別れ、孤独などですかね。
作者は、鬱屈したどうにもならない感情を作品にぶつけ、気持ちを落ち着けていたのでしょうか。
「エレジーは悲しい歌なのか、ふむふむ。あれ、バラードも悲しい歌のことを言うんじゃないの?」と思ったあなた、勘が鋭いです。
エレジーもバラードもどちらも悲しい歌のことを言うのですが、ニュアンスが変わってきます。
エレジーは悲しいという心情をテーマに作られた曲をさすのに対し、バラードは感傷的だという曲の雰囲気を指す言葉です。
悲しい心情を歌っていなくともバラードになりますので、バラードのほうがエレジーより範囲が広いということになります。
エレジーの発祥は英語の音楽用語?
エレジーの語源はギリシャ語のエレゴス(elegos)ですので、英語が発祥ではありません。
元々は、古代ギリシャのエレゲイア(elegeia)という言葉のことで、ある種の韻律や、死を哀悼する詩を指していました。
エレゲイアとは、古代ギリシャで使われた詩の形の一種です。
元々は死者を弔うなど悲しい出来事があった時に作られた詩だったのですが、音楽に取り入れられた結果、そうした音楽そのものを指すようになったそうです。
つまり、エレジーは元々、古代ギリシャでの詩の世界で生まれた言葉ということですね!
音楽を表す用語の日本語訳
レクイエム→鎮魂曲。死者のためのミサ曲
ソナタ→奏鳴曲。元はイタリア語
プレリュード→前奏曲
セレナード→小夜曲。元はイタリア語
ララバイ→子守歌
ノクターン→夜想曲
エレジーとはラフマニノフの曲が有名?
エレジーの有名な曲としては、ロシアのピアニスト・作曲家であるラフマニノフが二十歳前に書き上げたエレジーが有名となります。
全5曲からなるピアノ独奏曲集「幻想的小品集」の一曲目に収録されています。
哀愁に満ちた瞑想的な曲調となっており、哀愁を表現するために比較的ゆったりとしたテンポで演奏されることが多いです。
この曲が有名になったのは、世界的なフィギュアスケートの選手が、自身の演技のプログラム曲として使っていたからですかね。
カナダのパトリック・チャンさんや日本の浅田真央さんがオリンピックなどの国際的な大舞台で使用していたので、曲を耳にすれば、「ああ、この曲か!」と感じる方も多いかと思います。
ラフマニノフのエレジーはクラシックの名曲ですが、日本の曲でもエレジーと言われている曲はたくさん出ています。
・秋桜(コスモス) 山口百恵
1977年リリース。花嫁として家を出ていく娘が、お母さんに向けて歌った曲です。当時はまだ突っ張った印象であった山口百恵さんが歌ったことで世間はざわつきました。
・浅草キッド ビートたけし
今や押しも押されぬ大芸人となったビートたけしさんが、売れない若手時代を思って書いた名曲です。哀愁溢れる歌詞に涙不可避です!
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