竣工の意味とは?読み方や対義語は?引き渡し/落成/完成/完工との違いも!「竣工」はどんな時使う?「竣工」の読み方、「竣工」の対義語は?「竣工」と似た言葉で、引き渡し/落成/完成/完工などあるようだけど、違いはどこ?使い分けはどうする?など「竣工」に関する様々な疑問を解決!
竣工の意味とは?
竣工とは、建設などの工事が完成すること指します。
「竣」は、「終わる」を意味する漢字です。
語源が「儀礼を行う建物を完成させる」という意味です。
従って、建物全般の工事完成の際に使います。
「竣工」は、工事計画がすべて終了した段階で用いるのではなく、あくまで建物が完成したことを指す言葉です。
竣工後は、竣工検査が続きます。
検査には家主も参加するようにしましょう。
竣工の読み方や対義語は?
「竣工」は、「しゅんこう」と読みます。
使い方としては
・デザインを練りに練った博物館が竣工した
・ついに新社屋が竣工した
・竣工を祝って、今日は飲みに行こう!
などです。
「竣工」の対義語としては、
「起工」があります。「竣工」が「工事が終わること」を指すのに対し、「起工」は「工事を始めること」を指します。
「起工」と似た意味の言葉に「着工」という言葉もあります。
これは「工事にとりかかること」を指す言葉です。
「着工」も「竣工」の対義語といえます。
「着工」も「起工」も、漢字から意味は想像つくでしょう。
「竣工」は「竣」が日常生活ではなかなか出てこない言葉なので、分かりにくいかと思います。
「竣工」と引き渡し/落成/完成/完工との違いも!
「竣工」はこれまで見てきたように、工事の完成を示す言葉ですが、似たような意味を持つ言葉がいくつかあります。
例えば「引き渡し」「落成」「完成」「完工」があります。
それらの言葉について、「竣工」との違いを整理していきます。
最後までお付き合いください。
新しく家主にあたる人に建物を譲り渡すことを指します。
「引き渡し」に当たっては、竣工検査で問題が無いことが確認されているのが前提となります。
つまり、「竣工」→「竣工検査」→「引き渡し」という流れです。
意味は「竣工」と同じく工事の完成を意味します。
しいて言えば工事そのものの完了を「竣工」といい、工事の完了で建築物が出来上がったことを「落成」というようです。
あと、建築工事の場合、工事を請け負った業者側では「竣工」、施主側では「落成」を使うようです。
道路工事などでは業者も施主も「竣工」を使います。
これも「竣工」とたいして意味は変わりません。
言葉のニュアンスの違いです。
「完成」のほうが「竣工」よりも広い意味で使えますかね。
例えば「部分的な完成」など工事の一部分が終わった段階でも使えます。
これも工事が終わったことを指す言葉ですが、「完工」には工事が「完全に終わった」という意味になります。
「竣工」は準備から作業まで一連の工程が済んだという使い方になります。
工事が何らかの事情で途中で終了する場合でも使える言葉です。
これに対して「完工」は全ての工程が完璧に行わなければなりません。
ただ実際建築現場などでは、同じ意味として使われているようですので、あまり意識する必要はありません。
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