お参りとお詣りの違いは?参拝と参詣の使い分けや作法・マナーも!普段何気なく使っている「おまいり」という言葉ですが、お参りとお詣りの違いは知っていますか?参拝と参詣はどのように使い分けるのでしょうか?実は知らないことも多い、作法やマナーについても解説していきます!!
お参りとお詣りの違いは?
みなさん、実は何かとお寺や神社にお参りに行く機会が多くありませんか?
初詣、お墓参り、戌の日の安産祈願、お宮参り、七五三・・そのほかにも、ご先祖様に挨拶をしたり、合格祈願や良縁など願い事をする時など多数ありますよね。
最近では御朱印集めを趣味としている人も多く話題にもなるので、以前よりお寺や神社が身近になったように感じます。
ところで、「おまいり」という言葉には「お参り」と「お詣り」の2種類の漢字があることを知っていますか?
今回はその違いについて解説します!!
会いに行く相手によって、異なります。
会いに行く相手とは、仏様なのか神様なのかということです。
- お参り・・「参」には、目上の人に会うなどの意味があります。
仏様が相手の時に使う漢字で、お墓参りやお寺に行くときはこの字を使います。 - お詣り・・「詣」には到着する・行くなどの意味があります。
また、言と旨の組み合わせになっている漢字で、味の良い食べ物を見つける意味もあります。
神様が相手の時に使う漢字で、神社に行くときはこの字を使います。
お参りの時は合掌(手を合わせること)をし、尊敬や感謝を表現します。
そしてお詣りをする時は神様を呼ぶための呼び鈴のような意味として、手をたたきます。
それぞれにいろいろな意味があるんですね!!
参拝と参詣の使い分けや作法・マナーも!
次は「参拝」と「参詣」の違いについてです。
こちらの似ている二つの言葉の使い分けをみていきましょう!!
- 参拝・・神社仏閣へ行き、拝む行為のこと。
- 参詣・・神社仏閣へ足を運ぶこと。
お参りとお詣りのような、お寺と神社の使い分けはありません。
また、参詣しないと参拝は出来ないため、同意語として扱われることが多いです。
それでは、作法やマナーはどんなものがあるのでしょうか。
お参りの作法
- 山門を入る前に一小揖(軽い会釈のこと)をする。
山門の敷居を踏むということは家主の頭を踏むことと同じといわれており、失礼に当たるので気を付けましょう!!
- 手水舎で手と口を清める。
一杯分の水で左手→右手→口→持ち手(柄杓を縦にする)の順に清めます。何度も水をすくうのはマナー違反です!!
- お線香や灯明があれば献香・献灯をする。
- 一小揖し、お賽銭を入れる。
- 鰐口など鳴らすものがあれば鳴らす。(鰐口とは仏堂や神殿の前に掛け、吊るした綱で打って鳴らす道具のことです。)
- 胸の前で合掌をし、祈願をします。
お参りの際は手は打たないので、混同しないように気を付けてくださいね!!
お詣りの作法
- 参道の真ん中を歩かない。
参道の中央は「正中」という、神様の通り道です!!
- 鳥居をくぐる前に小揖して入ります。
帽子を被っている場合は外すなど、衣服を整えましょう。
- 手水舎で手と口を清めます。
- 軽く頭を下げてお賽銭を入れます。
- 鈴を鳴らします。
- 二礼二拍手一礼します。
神様への敬意を表す為の二礼、神様を招く為の二拍手です。右手を少し下にずらして二拍手します。(掌をずらすのは、神様と人がまだ一体ではないという意味があります。その後手を合わせることにより神様と人が一体になり、神様の力をもらえるのです。)
- 一拝することで神様を送り返します。
一般的な作法はこのようになっていますが、神社によっては作法が変わる場合があるので要注意です!
ちなみに「礼」は30度~45度のお辞儀、「拝」は90度の深いお辞儀のことです。
マナーや作法を知っていることで、正しくお参り・お詣りが出来ます(^^)
ぜひ参考にしてみてください!!
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