プレスト(presto)って何?音楽の速度記号なの?英語が語源って本当?プレスト(presto)とは、本当に音楽の速度記号の一種なのかを調査してみました!そもそもプレスト(presto)の語源は英語?速度を表す音楽記号はたくさんありますが、今回はプレストについてじっくり解説していきます♬
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音楽記号プレストが表す意味とは?
速度標語の一種で、”急速に”、”きわめて速く”という意味を表しています。速度標語の中でも、最も速いテンポを表しているものの一つです。
メトロノームの表記でいうと、♪=184前後です。
実際にそのリズムを聞いてみましょう!
かなり速いですよね!(=゚ω゚)ノ
普段がマイペースな私からすると、演奏するにはなかなかの強敵になりそうな記号です!笑
プレストの語源は?
楽譜を見ると、プレスト(presto)以外にもいくつかアルファベットで書かれているものを目にします。
ついつい、それらが”英語だと思い込んでしまいますが、それは間違い”です。
プレストだけでなく、演奏記号というのは基本的にはイタリア語で書かれているんです。
もちろん、ドイツ語やフランス語でも書かれていることもありますが、全体としてみるとイタリア語が圧倒的に多いです。
プレスト(presto)の意味とは?
語源がイタリア語ということが分かりましたが、他にも意味があるのかなぁと気になるところですよね!(*‘ω‘ *)
辞書を引いてみると・・・
●プレスト(presto)の意味
- 直ちに
- 早速
- 急速な
以上が意味として挙げられていました!(‘ω’)ノ
ちなみに、prestoを使った言い回しで私が面白いなと感じたものがあるので、紹介します!
それは、、、”Hey presto!”です。
一体どういうことを言っているのか、わかりますか?
実は、これ、マジシャンが使う表現なんです。
「はいっ!」とか、「あーら不思議!」って具合です。
掛け声に用いて言うんですね。
みなさんも、マジックを披露する際の小ネタになるかも?( *´艸`)
音楽記号プレストが使われ始めたのはいつ頃?
プレストがいつから使われるようになったのかを知る前に、驚く事実があります。
それは、”今では演奏をしていると当たり前のように感じられる速度記号ですが、16世紀までは必要すらなかった”のです。
なぜなら、楽曲のテンポは楽譜の音符にそのまま表現されているからです。
作曲に近代的な速度記号を歴史上はじめて用いたのは、アンドリアーノ・バンキエリだと言われています。彼は、イタリアの作曲家であり、音楽理論家、オルガン奏者、詩人でもありました。「オルガノ・スオナリーノ」の中で、「プレスト」や「アダージョ」などの速度記号を使ってます。けれども、17~18世紀の「プレスト」には現在の急速にという意味は無く、単に速くというだけでした。現在のような意味で使われ始めたのは、モーツアルトの時代以降と言われています。
主に使われる速度記号の種類は何があるの?
速度記号には、プレストのように速く表すものもあれば、反対に遅く指示するものもあります。
簡単に順番に並べると、以下のようになります(=゚ω゚)ノ
Grave(グラーベ) < Largo(ラルゴ) < Adagio(アダージョ)
< Lent(レント)< Andante(アンダンテ) < Moderato(モデラート) < Allegretto(アレグレット)< Allegro(アレグロ) < Vivace(ビバーチェ) < Presto(プレスト)
右に行くほど速くなりますよ♬(*´▽`*)