モノグラムの意味とは?ヴィトン(ファッション)と関係?どんな柄?モノグラムという言葉を聞いたことがありますか?ファッション用語の一つみたいなのですが、どのような意味を持ち、どのような柄のことを指すのか良く分からないです。ヴィトンとの関係についても詳しく調べていきたいと思います!
モノグラムの意味とは?
まずはモノグラムの意味について説明していこうと思います!
「モノグラム」とは英語で「monogram」と表記されます。
その意味は2つの文字や書記素を組み合わせた記号です。
まれに3つ以上のものも見られますが、2つが一般的ですね。
単に文字や書記素を並び合わせた物はモノグラムに含まれず、外枠があるのならばそれに倣って変形していなければいけません。
個人や団体のイニシャルで作られ、それがロゴとなることも少なくはないです。
例えば、「ニューヨークヤンキース」がユニフォームに使用しているNYマーク、「読売ジャイアンツ」のYG、「阪神タイガース」のHT、「中日ドラゴンズ」のCDなどがあります。
かつては、他の球団も同じようにモノグラムをロゴとして使用している時もありました。
ルイヴィトンとモノグラムの関係とは?
そんなモノグラムとルイヴィトンにはどのような関係があるのでしょうか?
ルイヴィトンとモノグラムを語るにはそれなりの歴史をさかのぼる必要があるのですが、長くなると思うので、簡単にかいつまんで説明していこうと思います。
ルイヴィトンの創始者であるルイは1854年に両行カバン専用のアトリエをオープンします。
これが現在の「ルイ・ヴィトン」の発祥になります。
1880年代にルイが創り上げたアトリエを息子の「ジョルジュ・ヴィトン」が継承しましたが、その模倣品の横行に悩まされることとなります。
当時でもヴィトンの評判や機能性は突出していましたが、デザインを真似ただけの粗悪な商品が市場には出回っており、それに対抗すべきヴィトン側は新しいデザインをその都度考えねばならないという状況に陥っていました。
新商品のアイディアとしてジョルジュは日本の市松模様からインスパイアされた「ダミエ」を発売し、ベストセラーにまで売り上げを伸ばしていきます。
しかし、「ダミエ」のデザインは斬新でしたが非常にシンプルで模倣されやすかったのです。
一向にやまない模倣品の横行にジョルジュは生産効率よりも、より工夫された斬新なデザインが必要と考え、そして創り出されたのがあの「モノグラム」になります。
「LとY」「星と花」のシンボルが均一に並ぶというフラットかつ複雑なパターン、これは日本の家紋に影響を受けていると有名で、今でもルイ・ヴィトンを象徴する作品の一つです。
「モノグラム」は、その複雑なラインを職人が一つ一つ描き上げているため、同じものを複数作ることは困難で、それ以降同業による模倣品の横行を激減させることに成功しました。
模倣品を減らすという当初の目的だけでなく、このモノグラムはパリで人気を博し、大ベストセラー商品となります。
現在でも、ルイ・ヴィトンの売り上げのうち60%を占めるのがこのモノグラムシリーズです。
模倣品を減らすために考え出された斬新なアイディアが、色あせることなく創意工夫の精神として引き継がれているようですね。
ルイ・ヴィトンはとっても有名だから話を聞いただけで思い出せたわん!
あの模様がモノグラムって言って、ジョルジュ・ヴィトンの汗と涙の結晶みたいなものにゃん!
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