モラルハザードとは?経済/金融/保険用語?使い方も紹介!モラルハザードの意味って?モラルがハザードってどういう状態?元々のモラルハザードは保険用語?金融業界のモラルハザードとは?経済学のモラルハザードは情報の非対称性によって起こる!?モラルハザードの使い方も例文で紹介します!
Contents
モラルハザードとは?
「モラルハザード」の問題は、経済・金融・保険業界を中心に叫ばれています。
実は日常生活でも、「モラルハザード」によって引き起こされる問題はたくさんあるのです。
今日は、「モラルハザード」について解説していきましょう(*^▽^*)
英語で「moral hazard」。
倫理観や道徳観が欠如している状態のこと。
モラル(moral)は「道徳・倫理」の意味で、ハザード(hazard)は「危険・障害物」の意味です。
モラルハザードは、日本語では「倫理観の欠如」と訳されます。
モラルの意味をわかりやすくいうと、自分や他人の行いに対しての正誤や善悪を判断するものさしのことになります。
つまり、モラルハザードは「道徳的な危険」で、当たり前のルールが守られていない状態にあることを指す言葉です。
陰でズルしてサボる社員が多ければ、「職場のモラルハザードが問題だ」と経営者が頭を悩ませることになってしまいますよ!
モラルハザードを簡単にいうと、人としてやってはいけないことを平気でやってしまう神経になっていることですね。
モラルハザードは経済・金融・保険用語?
モラルハザードは保険用語?
モラルハザードは元々保険用語で、保険に加入したことで安心し、不注意や故意で事故を起こしてしまう危険のことを指します。
保険に加入している側はわざと事故を起こしたかどうかわかりますが、保険会社は何が原因かは判別しにくいため、モラルハザードがたくさん起こると保険市場が成り立たなくなってしまいます。
リスク回避のために保険に入ったのに、保険に入ってるからいいか!と思って注意をしなくなるのはおかしなことですが、誰にでもあることですね。
ちなみに保険会社がリスクを全部肩代わりしてくれるわけではないので、事故を起こすと結局は支払い費用が増えてしまいます…
金融業界のモラルハザードとは?
金融業界では、倒産しそうな企業に対して公的資金などの資金援助がされる場合、それをアテにして企業が経営努力を行わなくなることをモラルハザードと言います。
また、金融機関や預金者が節度を守らずに利益を追求することもモラルハザードと呼ばれます。
例えば、金融機関が預金保険制度を充実させた場合に、経営が傾いている銀行に大口預金者が多くの利子を稼ごうとして預金をすることなどが挙げられます。
経済学のモラルハザードとは?
経済学のモラルハザードは、使用者(プリンシパル)が観察できないところで業者(エージェント)がもたらす不利益のことです。
使用者に与えられる情報や専門知識が欠如していることにより、業者の行動に歪みが生じるため、効率的な資源配分がされないのです。
この情報の偏りのことを、情報の非対称性と呼びます。
ちなみに、モラルハザードはゲーム理論とも言います。
「プリンシパルとエージェントのゲーム」では、依頼人(プリンシパル)が知ることができる範囲の代理人(エージェント)の成果が、不確実な要素(仕事の成果など)で決められる場合、代理人が依頼人の意図に反した行動を取るのです。
モラルハザードの使い方も紹介!
モラルハザードとは、倫理観の欠如や、危機に対する補償が逆に危機回避を妨げてしまうことを指す言葉でしたね。
それでは、モラルハザードの使い方を例文で紹介していきましょう(*^▽^*)
「投資家のモラルハザードが問題になっていて経営が危ない」
「今回の彼の保険申請は、モラルハザードの可能性が高い」
「技術者のモラルハザードを防止する規定を設けた」
「危機意識の低下はモラルハザードを引き起こす」
「大人のモラルハザードが叫ばれる現代社会」
「IT業界にモラルハザードが起きている」
モラルハザードについて、いかがでしたか?
モラルハザードを引き起こさないようにしましょう!
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