風来坊の意味とは?どんな性格で類語や語源は何?使い方もわかりやすく!風来坊といえば様々な映画や音楽などのタイトルに起用されていますが、その意味とは何なのでしょうか?どんな性格の人を表し、その語源は何なのか調べていきます!どのような類語が存在するかも紹介しますね!
風来坊の意味とは?
風来坊、漢字だけを見ると何となくどのような意味か想像できそうですが、詳しく説明していきますね!
そもそも「風来坊」とは「ふうらいぼう」という読みます。
風のようにどこからともなくやってきて、あちらこちらを旅し、一つの場所を拠点とせずに気分の赴くまま行動するような人のことを風来坊と言います。
江戸時代には「渡り職人」という、全国各地を渡り歩き、各土地ごとの親方に自身の技量を認めてもらい仕事をもらい受けるのですが、周りの人間からすると風来坊のように見えたでしょう。
江戸から明治にかけて「口入屋(くちいれや)」という家業があり、出稼ぎのため江戸にやってくる風来坊たちに仕事を斡旋する、現代で言う人材派遣会社のような仕事もありました。
風来坊の語源とは?
そんな風来坊という言葉ですが、語源はどこにあるのでしょうか?
風来坊という言葉を一つ一つ分けて考えてみると分かりやすくなるでしょう。
「風」はあらゆる方角から吹く風そのもののことを指し、「来」は四方八方やらやって来ることを意味します。
最後の「坊」には、「暴れん坊」と言ったように人の様態を表す場合や、「けん坊」など子供に親しみを込めて名前の後ろにつけ足す場合もあります。
他にも僧侶の通称などに用いられます。「東尋坊」「武蔵坊弁慶」といった人たちを聞いたことがあるでしょう。
つまり、「風来坊」には思いやりや親しみが込められているのが見えてきますね。
風来坊の類語とは?
そんな風来坊という言葉に類語なんてあるのでしょうか?
風来坊と似たような意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 流浪人
- 旅がらす
- 旅鳥
- 浪々の身
- 浪人
- 渡り鳥
- 浮浪者
- 旅暮らし
- 渡り者
- 放浪者
意味合いが一緒という言葉は一つもないかと思いますが、どれもこれも風来坊の意味に似たような言葉になります。
日本語は繊細な言語で、微妙に違った表現をするために沢山の同意語が生まれたのでしょう。
そう考えると少し驚いてしまいますね。
風来坊の使い方とは?
意味も理解していただけたところで風来坊という言葉の使い方の説明に移っていこうと思います。
とは言ったものの、今の時代に風来坊という言葉を使う場面はほとんどないでしょう。
映画のタイトルなんかで使われることが多かったようなので、いくつか紹介していきます。
- 木曽の風来坊
- 大暴れの風来坊
- でかんしょ風来坊
- 風来坊探偵
- 抜き射ち風来坊
- なつかしい風来坊
風来坊の映画がこれだけあるのにも驚きですね。
あとは、「戦国BASARA」というゲームに出てくる「前田慶次」というキャラクターにも風来坊の異名がついていますね。
前田慶次、本名は「前田利益」というのですが、「花の慶次」という漫画の影響からか通り名で覚えている人が多いように感じます。
自由気ままに一つの場所にとどまらず渡り歩いている人、それを今の時代で言うとどのような人になるのでしょうか?
例えば、就職先何て決まっていないのに上京してくる人のことを、ある意味では風来坊と呼んでも何ら間違いではないでしょう。
風来坊になる人にはそれぞれ理由があり、誰しもが自由な生活を求めてという人ばかりではないでしょう。
そこには故郷にいずらくなった、田舎では仕事にありつけない等様々な理由があります。
なので風来坊が自由人と決めつけるのはよくないでしょうね。
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