トッカータの意味とは?音楽用語なの?フーガ・コラールと関係あるの?トッカータってどんな意味?トッカータは音楽用語?言葉の由来は試し弾き!?有名な曲「トッカータとフーガ」「コラールとトッカータ」、このフーガ・コラールとはどんな関係があるの?詳しく調べてみました!!
トッカータの意味とは?音楽用語?
トッカータと聞くと「トッカータとフーガ」という曲を連想する人も多いと思います。
ところでこの「トッカータ」とはどういう意味なのでしょうか?
トッカータの語源はイタリア語の「toccare(触れる、という意味)」で、楽曲形式を表す音楽用語です。
トッカータの曲は即興的な自由な演奏が特徴で、数ある楽曲形式の中で最も自由な構造と言われています。
次にトッカータの歴史について簡単にご説明します。
トッカータの起源は16世紀。
教会でオルガンを演奏する際、最初の音取り(試し弾き)として簡単に弾ける曲がトッカータの要素を含む最も古い曲と言われています。
そしてトッカータの曲が最も盛んだったのはバロック時代。
それまではオルガンやチェンバロといった鍵盤楽器に用いられていたトッカータでしたが、リュートやハープ向けのトッカータの曲なども作られるようになります。
その後あまりトッカータの曲は作られず、作られたとしても元々の意味とは少し離れた曲となっていましたが、近年では再びトッカータの曲が復活。
細かい音符が並んだ譜面のものが多く、トッカータ本来の意味に近い即興的な曲が多く生み出されています。
最初に書いたように、トッカータの語源の意味は「触れる」です。
トッカータは試し弾きが由来なので、「楽器に触れる」という意味にも取れます。
語源との繋がりがわかりますね(*^^*)
トッカータは即興的な形式でテンポも速い分難しく、高い技術が必要とされています。
演奏者の技巧を発揮できる曲とも言えます。
フーガ・コラールとの関係性
トッカータとフーガ ニ短調
タイトルにトッカータがついた曲で最も有名ではないでしょうか。
聞いたことない、と思う人もこのフレーズでピンと来るかもしれません。
♪ちらり~鼻から牛乳~♪
そうです、このリズムはトッカータとフーガの最初のワンフレーズだったのです!!Σ(゚д゚)
一度思い出すとしばらく頭から離れませんね(^^;)
作曲者はバッハ。
バッハが作曲したオルガン曲の中でも特に親しまれています。
曲名に使われている「フーガ」
これはトッカータと同じく楽曲形式の一つで、遁走曲とも呼ばれます。
バロック時代に多くの鍵盤楽曲に使われた技法で、対位法を主とした形式であることが特徴です。
対位法は複数の旋律を、それぞれの特徴を失うことなく調和させる技法です。
右手が旋律を弾いて左手が和音の伴奏という楽譜では、左手は旋律ではありません。
対位法の場合、右手も左手も旋律を弾くのですが、片方の旋律が音程を下げたり、装飾されていたりと様々です。
オルガンで弾くと更に旋律が増え、壮大な旋律が生まれます。
このフーガはトッカータの楽曲に使われることが多いです。
トッカータとフーガを聞くと、トッカータの即興的な速さとフーガの対位法の要素が盛り込まれていることがわかります(^^♪
嘆きと祈り~コラールとトッカータ~
吹奏楽部出身の人は演奏したことがあるかもしれません。
作曲者は福島弘和。
金管楽器のみで演奏されることも多い曲です。
「コラール」はドイツのプロテスタント教ルター派の賛美歌のことで、ドイツ語で「聖歌」を意味します。
もともと歌いやすくするために単旋律のものが一般的でしたが、4声に分かれたバッハの楽曲なども次第に生まれました。
今では賛美歌のような曲もコラールと呼びます。
「コラールとトッカータ」は、コラールの賛美歌のような美しさとトッカータの速いテンポで構成されています。
トッカータ、コラール、フーガ、それぞれの特徴に注目しながら聞いてみて下さい(*^^*)
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