ステークホルダーの意味とは?語源は?使い方を例文(具体例)で解説!「ステークホルダー」という言葉、よく新聞の経済欄などで目にする機会が多いですが、意味は何なのでしょう。また「ステークホルダー」の語源とは?「ステークホルダー」の使い方を例文(具体例)で解説します!
ステークホルダーの意味とは?
「ステークホルダー」の意味は、企業経営における利害関係者です。
まず、企業というのは会社を意味します。
会社を経営する際の利害関係者ということですが、この利害関係者は具体的にどんな人を指すのでしょう。
利害関係者とは、株主、経営者、従業員、顧客、取引先はもちろん、金融機関、競合企業、地域社会や行政機関まで含みます。
関わりのある人や団体は広く、利害関係者となります。
株主は高い配当金や株の値上がりを期待し、経営者は企業の利益を上げるために行動します。
従業員は会社の業績が給料やボーナスに直結しますし、顧客は商品の質、量、価格などに影響され、行動を変えます。
金融機関も融資を行い、ライバル企業の動きを見てこの分野に参入するか判断したりするでしょう。
県や市などの自治体とのつながりも会社にとっては重要ですね。
このように、ただの関係者ではなく、利害につながる関係者が「ステークホルダー」となります。この時、複数のステークホルダーの利害が対立することもあります。
似たような言葉に「ストックホルダー」という言葉がありますが、これはステークホルダーの中の、株主だけを指す言葉です。
ステークホルダーの語源とは?
ステークホルダーは英語だと「stake]と「holder」という英単語から出来ています。
「stake」は元々、「杭」という意味です。
語源となる話は、アメリカの移住民の話です。
アメリカを開拓するときに、移住してきた人たちは支配したい土地の範囲に杭(=stake)を打ち、自分たちがここの所有者(=holder)だと主張したそうです。
そこからstakeという言葉に「権利」「所有権」の意味が含まれるようになります。
さすが自由の国アメリカですね!
この時は、ステークホルダーの意味が「権利の主張をしてくる人」で、どちらかというとマイナスのイメージの意味合いでした。
現在使われている利害関係者という意味になったのは、フリーマンという方の「戦略的経営:ステークホルダーアプローチ」という著書ではじめて体系的に用いられました。
フリーマン氏は
「企業には株主以外に責任を持つグループが存在する。それは企業行動に利害を持つグループのステークホルダーである」
と述べています。
難しい言い回しですが、要は、株主以外にもステークホルダーは存在する、という意味だととらえればいいですかね。
ステークホルダーの使い方を例文(具体例)で解説!
ステークホルダーは、ビジネスシーンでよく使われる言葉であり、一般的にはあまり使われません。
・これからはステークホルダーとのコミュニケーションを強く意識し業務を遂行していこう
・ステークホルダー向けの説明会を実施する
・A社は一族経営による独占経営のせいで、ステークホルダーに損害を与えてしまった
例文は、このような感じです。
主に、会社の今後の方針を決めたり社運を賭けた企画を提案したりする重要な会議でなどで用いられることが多いのでしょう。
個人個人を指すのではなく、企業や株主全体を指すことが多いです。
企業によっては「ステークホルダー」が指し示す範囲が異なってくるので注意が必要です。
企業の考え方や、その言葉を用いる場面などを考慮しながら、ステークホルダーという言葉が何を指してるのか考えるよう注意しましょう。
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