ヴィーデの音楽記号の意味とは?コーダとの関係は?楽譜での表記は何?ヴィーデの音楽記号とは一体何を意味するのでしょうか?ヴィーデと同じ記号を使う、コーダとの関係は?ヴィーデの楽譜での表記は?今回は様々な意味を持つ音楽記号のひとつ、ヴィーデについて解説していきます!
と思ったけど記号がたくさんあってよくわからないよー!
くろちゃん、この丸と十字が重なってるマークは一体何を表してるの?
ヴィーデの記号があったら、次のヴィーデの場所をちゃんと確認しておくのが大事よ。
今日はヴィーデの意味を教えるわね。
ヴィーデの音楽記号の意味とは?
ヴィーデとは、演奏記号(音楽記号)の一種で、反復記号にあたります。
ヴィーデのマークがあった時、もう一つのヴィーデの部分に飛んで演奏します。
ヴィーデという言葉にはラテン語で「見よ」という意味があり、「同じ記号の場所を見よ(そこに飛べ)」という意味になります。
ヴィーデはダ・カーポ(D.C.)、ダル・セーニョ(D.S.)と一緒に使われるのが一般的です。
- ダ・カーポは「曲の最初に戻る」という意味です。
D.C.の記号があったら、一小節目に戻りまた演奏します。
図ではA→B→C→D→A→B→C→Dという順序で演奏します。
- ダル・セーニョは「セーニョに戻る」という意味です。
セーニョはSに※を合わせたような記号で、ダル・セーニョから戻るために使われる記号です。
セーニョの記号は最初無視し、D.S.の記号があったらセーニョの記号に戻って演奏します。
図ではA→B→C→B→C→Dという順序で演奏します。
ヴィーデの演奏の仕方については『ヴィーデの楽譜での表記は何?』の章で詳しくご説明します。
ヴィーデとコーダとの関係は?
ヴィーデもコーダ(Coda)も同じ記号を使いますが、その意味は少し違ってきます。
コーダはヴィーデで飛んだ後の曲の終結部分、つまりエンディングを表しています。
ただし、ポピュラー音楽ではコーダをヴィーデの代わりに同じ意味で使うことがあります。
Codaは楽譜上でヴィーデのマークを使うこともあれば、Codaの文字だけで表現されることもあります。
ヴィーデの楽譜での表記は何?
ヴィーデは楽譜ではOに+を足したような記号で表されます。
図のA,Bの間、C,Dの間にある記号がヴィーデです。
上の2つの図は同じ意味ですが、一般的な楽譜では下の図のように最初のヴィーデは「to(ヴィーデの記号)」と表記されることが多く、次のヴィーデ記号の部分まで飛ぶという意味をよりわかりやすくしています。
ダ・カーポやダル・セーニョで繰り返した部分のヴィーデの記号の間は飛ばして演奏します。
上の図ではA→B→C→A→Dという順序で演奏します。
ヴィーデのように演奏の順序に関する音楽記号には、『ヴィーデの音楽記号の意味とは?』の章で説明したダ・カーポやダルセーニョの他にフィーネ(Fine)、フェルマータなどがあります。
フィーネもフェルマータも終了記号で、全ての演奏がその部分で終わることを意味しています。
少し複雑なように思える演奏記号ですが、覚えてしまえばとても便利なものです。
もしヴィーデなどの反復記号を使わず楽譜を作るとしたら、繰り返して演奏する同じメロディー部分も新たに書くため、楽譜の枚数が増えてしまいます。
音楽記号は作曲者にも演奏者にも優しい仕組みなんですね。
演奏する時楽譜がたくさんあって、めくるのが大変だったら練習もはかどらないもんなあ…頑張って音楽記号を覚えるよ。
頑張るのよ、ぬまくん。
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