ラルゴの意味とは?英語・イタリア語・フランス語どれが発祥の音楽用語?ラルゴって音楽用語あまり聞きなれないですよね。そもそもラルゴって英語?イタリア語?それともフランス語?発祥や意味もわからない人が多いはず。今日はこのラルゴについて、音楽上の意味から使い方、発祥まで詳しく解説していきます!!
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そもそもの話ラルゴってなに?
「ラルゴ」=「largo」
速度用語の一つ。とても緩やかなテンポで楽器を奏でることを指示する用語として用いられることが一般的ですが、それと同じく幅広い表情と持続感を意味する言葉でもあります。
そのほかにも、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルというドイツ出身でイギリス育ちの作曲家の作品の一つにアリア「オンブラ・マイ・フ」という曲があります。それを通称ラルゴということもあるそうです。その理由は至極単純で、その曲の出だしから終わりまでの速度が極めてゆったりとしたテンポだったことに因み、ラルゴと称されるようになったそうです。
こうして改めて聴いてみると、ラルゴという言葉の意味をもっと理解することができますね。用語の通りゆったり始まりゆったり終わる。何とも癒される曲調がとても特徴的です。
結局ラルゴってどこの国からきた言葉なの??
ラルゴという言葉は一つの国から生まれた言葉ではなく、似たような言葉が世界にはあります。ただ、基本的に音楽用語で使われているラルゴはイタリアが発祥だそうです。もちろん、意味は先ほど説明した通り極めて緩やかに、又はそれに当てはまる速度の曲ということです。
では、ほかの国で使われているラルゴとは一体どういう意味なのか、という疑問が残ると思います。全世界共通で通じる、というわけではありません。だって考えてみてください!日本語にはその様な言葉はないですし、意味を理解できる人なんて数少ないでしょう…しかし、実際にラルゴという言葉が通じる国は数か国あるんですよ!!
ここからは音楽用語についての説明というよりも、どんな国がどのような意味でこのラルゴという言葉を使っているのかという説明になってしまいますが、冒頭でも述べた通り、一雑学として説明させていただくだけなのでお付き合いいただければ幸いです♪
イタリア語
形容詞:幅が広いこと、広くて緩いこと、開音、若しくは開口音*1のこと
名詞:長さ、丈
ポルトガル語
形容詞:幅が広いこと、寛大なこと、広大なこと
スペイン語
形容詞:長いこと、背が高いこと、長音*2
名詞:丈、長さ
*1:室町時代に使われていた日本語。主にアウ、カウ、サウ、若しくはキャウ、シャウ、チャウ、と言った最後がうで終わる母音のことを言います。
*2:日本語でいう母音を普通よりも伸ばしたことを言います。
上でも述べたように、ラルゴという言葉はイタリア語がベースとなってできた音楽用語という認識でしたし、そう思っている人も多いと思います。しかし、こうしてほかの国にもラルゴという言葉が存在し、似たような意味で使われていると知った今では本当にイタリアが発祥なのかな?と疑問に思ってしまいますね…
事実、本当の発祥はイタリアではなくほかの全く違う国だったなんてことがもしかしたらあるかもしれませんね。そう考えてみると、つくづく言葉というのは奥深くどこまでも興味をそそられます。
その上イタリアもポルトガルもスペインも同じヨーロッパで、ご近所さんみたいな感じじゃない?それぞれの国の言葉や文化が行ったり来たりしていてもさほど驚くことじゃ無いにゃん!!
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