フィーネ(fine)の音楽記号の意味とは?発祥はドイツ語・イタリア語どっち?フェルマータとどう違うの?楽譜の読める方なら一度は見たことがあるフィーネの意味、知っていますか?何語が発祥?どんな時にでてくるの?フィーネは他の音楽記号と組み合わせる?!今回はフィーネについて解説します。
フィーネの音楽記号の意味とは?
フィーネ(fine)とは楽曲の終止を表す用語で、五線譜法の終始記号です。終了する小節の右下に記譜されており、「fine」があるところでその曲の演奏が終わりになります。
フィーネはD.C(ダ・カーポ)やD.S(ダル・セーニョ)などの反復記号と組み合わせて用いられます。
D.CやD.Sで曲の始めや途中に戻って演奏したあと、fneの記号が表記されているところで演奏を終わります。ただし「フェルマータ」がついている場合は省略されることもあります。
当たり前ですが…D.C、D.S、fineなどの記号が記譜されていない場合は普通に楽譜の最後の小節,複重線のところで演奏を終わります。
フィーネ(fine)はドイツ語・イタリア語どっち?
フィーネ(fine)はイタリア語で「終わり」を表す言葉です。英語で言うと「end」ですね。
フィーネと組み合わせて用いられるD.C(ダ・カーポ)やD.S(ダル・セーニョ)も共にイタリア語です。
ちなみに…
D.C(ダ・カーポ)は曲の始めに戻る
D.S(ダル・セーニョ)は曲の途中に記譜されている記号のところまで戻る
という意味です。
正式にはD.C al fine(ダ・カーポ アル フィーネ)と表記します。
イタリア映画のラストにも「fine」と出てきますね。日本映画でいうところの「終」や「完」でしょうか(* ̄∇ ̄*)
フェルマータとどう違うの?
フィーネはフェルマータという記号がついている場合、省略されることもあります。ではフェルマータとどう違うのでしょうか?
そもそもフェルマータ(fermata)とは英語の「stop」に相当する名詞です。イタリアではバス停の標識には「Fermata」の表示があります。
古い時代の楽譜でその終始線の上下などに現在のフェルマータの基となったデザインのマークが配されており、そこで音楽の終わりを意味しました。
古典派音楽:18世紀後半から19世紀初頭にかけての西洋音楽の様式。 この時代の代表的な作曲家はモーツァルト、ベートーヴェン、ハイドンなど。 交響曲・ピアノソナタ・ソナタ形式などが完成された時代。
フェルマータが終わりを意味するのは複重線の上に記譜されている場合です。
音符の上についている場合は音符や休符の記譜上の定量時間が延長されることを言います。
つまり、復重線の上に記譜されている場合のみ「stop」の意味になるということですね。
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