堪能の意味とは?使い方/類語/同義語は?満喫との違いや漢字の由来も!堪能という言葉を自然と使っていましたが、改めると意味とは何でしょうか?使い方や類語・同義語は何になるのでしょう?満喫との違いや漢字の由来についても調査してみました!その調査結果を見てみましょう!
堪能の意味とは?
皆さんが日常的に使っている言葉でも改めると意味って何だろう?と疑問に思うことってありますよね。
堪能もその一つではないでしょうか。
改めて意味とは何でしょうか??
そもそも読み方を知っていますか。
そう「たんのう」ですが、実は本来は「かんのう」と読むんですよ。
「たんのう」と「かんのう」とでは意味が全然違ってきますので注意をしてくださいね。
- ある技芸・学芸などにすぐれていること。熟達していること。
- 充分満足すること。
私は上記の「充分満足すること」という意味でよく使っていました。
皆さんもそういう意味で使うことが多いのではないでしょうか?
その場合は『たんのう』と読みます。
『かんのう』は上記の技能に関する意味で使用されます。
元々は「熟達していること」を「かんのう」と言っていましたが、今は「熟達していること」という場合でも『たんのう』と使っています。
堪能の使い方/類語/同義語は?
堪能は二つの意味がありましたよね。
それらを踏まえ使い方をご紹介しましょう。
- 熟達している意味で・・・「英語に堪能な人」
- 充分満足すること・・・・「本場のイタリアンに堪能した」
気になるのは類語・同義語ですよね。
類語や同義語は下記のとおり。
- 「熟達している」意味の類語・同義語は『練達・達者』など。
- 「充分満足すること」の類語・同義語は『充実・至福』など。
『練達・達者・充実・至福』も例文で使い方を見てみましょう(^O^)/
- 彼は武術に練達している
- 彼女は口達者である。
- 今年のゴールデンウイークは10連休。充実した日になりそうだ。
- 豪華な料理を食べられて至福な時だ。
あれ?満喫が入っていませんね~。
満喫は堪能の類語や同義語ではないのでしょうか?
堪能/満喫との違いは
まず、満喫の意味を考えてみましょう。
満喫の意味は「心ゆくまで飲食すること」「十分に味わい楽しむこと」という意味になります。
「十分に楽しむ」なら一緒ですよね。
違いは何でしょうか?
本来、堪能は「ある技芸・学芸などにすぐれていること。熟達していること。」という意味で使います。
そうすると満喫とは全然違った意味になりますよね(^▽^;)
しかし、「十分に満足すること」という意味で使う場合は満喫と同じ意味になります。
堪能の漢字の由来も!
それではどうして、堪能は「かんのう」と「たんのう」二つの読み方や意味があるのでしょうか?
由来を見てみましょう。
堪能はそれぞれの意味で由来があります。
まず「ある技芸・学芸などにすぐれていること。」の由来から。
よく耐え忍ぶ能力という意味の「堪能」という仏教語から生まれました。
そして「十分に満足すること」の意味の堪能の由来は、
動詞「足る(たる)」に完了の助動詞「ぬ」がつき、「たりぬ」になり。
「たりぬ」が変化し、「たんぬ」となりました。
平安後期にはこの言葉があったんですよ。
それが江戸時代になると「たんの」になり、そして「たんのう」と変化していきました。
- 「たんのう」の漢字は当て字になります。
「湛」←こちらの漢字は「たん」と呼びますね。
堪能の「堪」に似たことから堪も「たん」と呼ばれてしまったのです。
そして現在では「ある技芸・学芸などにすぐれていること。」という意味の「かんのう」も『たんのう』と呼ぶようになったというわけです。
つまり
●「かんのう」は
- よく耐え忍ぶ能力という意味の「堪能=仏教語」から。
●「たんのう」は
- 「足る」と「ぬ」の「たりぬ」が変化して。
堪が湛(たん)に似ていることから間違えて読んだ。
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