摩天楼の意味とは?英語表記や漢字の由来は?ニューヨークにもある?摩天楼という言葉を耳にしたことはあると思いますが、その意味を正しく理解しているでしょうか?ニューヨークにもあるらしいですが、英語ではどう表記するのか、そして漢字の由来など、様々なことを徹底的に調査していきます!
摩天楼の意味とは?
日常会話ではあまり使われることのない摩天楼という言葉の意味とは一体どのようなものなのでしょうか?
「摩天楼」には「先端が天にもこするかと思われるほど高い建築物。」という意味があります。
つまりは超高層建築のことを指し、「~の摩天楼」や「~にある摩天楼群」といった使い方をします。
摩天楼の漢字の由来とは?
意味が分かったところで、その漢字一つ一つに注目して、その由来について説明していきたいと思います。
摩天楼の「摩」の字には、「こする」「さする」「触れる」そして「接触するほど近づく」という意味があります。
「楼」の字には、「高く構えた建物」そして「たかどの」という意味があります。
熟語の後に付け加えると「高い建物」の意味を持つようです。
因みに、「たかどの」とは、高く作った建物、若しくは高く作った御殿のことを指す言葉です。
それらの漢字の意味を踏まえてもう一度摩天楼という言葉について考えてみましょう!
天をこするほどに、近く高く構えている建物、という意味になることが分かりますね。
摩天楼を英語で表記する場合は?
そんな摩天楼という言葉を英語にするとどのような表記になるのでしょうか?
摩天楼を英語にすると「skyscraper」と表記されます。
「sky」は名詞で「空」や「天」という意味になり、「scrape」は動詞で「こすり落とす」「削り取る」という意味です。
そして「scrape」という動詞に「r」を付け足すことで、動詞から名詞に変わり、一つの単語が生まれました。
二つを合わせると天をこするという意味になり、摩天楼と同じような意味を持つ単語だということが分かります。
因みに「skyscraper(skάɪskrèɪpɚ)」は、「スカイスクレイパー」という発音になります。
ニューヨークにある摩天楼とは?
ニューヨークにも摩天楼と呼ばれる建築物があるようです。
日本で摩天楼という言葉が生まれたころ、ニューヨークは建築ラッシュでした。
そこには、アメリカの経済がシカゴからニューヨークに移った、建築の技術が進歩した、地価高騰が起こった、ニューヨーク経済の期待が高かった、という背景があります。
当時の失業者にとってこのラッシュはとてもありがたく、何年もの間雇用をもたらし、経済も潤いました。
それまでとは違う「アールデコ」と呼ばれるモダンな建築物も取り入れられ、造形美を競い合うまでになります。
摩天楼を象徴する「エンパイアステートビル」は、地上高さ381メートルで102階まであるのですが、1931年当時この建設をリードしていた鳶職人の活躍なくして、このビルは完成していなかったでしょう。
安全基準法などが確立される前の時代なので、命綱を付けず作業をしていて落下してしまうという事故も発生していたようです。
長い時をかけ、世界経済の象徴とされるようになったニューヨークの摩天楼ですが、近頃はアメリカ経済の長期不景気などで人々の考え方が変化してきています。
かつて反映していた摩天楼も空きテナントが増えていたり、アスベスト問題が見つかれば莫大な建て替え費用が必要となり、ビルのオーナーにとってとても痛い問題です。
アメリカ人にとって憧れの都会ニューヨーク、という概念も薄れつつあり、アメリカのマネーゲームも孤立を深めています。
巨大な富を掴むよりも、地に足の着いた職業につき、幸せに稼ぐ人生が見直されてきている時代を暗示しているようですね。
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