桜流しの意味とは?季語で雨のこと?エヴァとの関係や英語表記も!宇多田ヒカルの歌のタイトルにも使われている桜流しの意味とは?桜流しは季語で雨のこと?実は方言だった!?エヴァンゲリオンとの関係は?桜流しに英語表記はあるの?桜流しのような雨の季語も合わせて調査しました!!
桜流しの意味とは?季語で雨のこと?
桜流しの意味とは?
桜流しは散った桜が水に流れて行くさまを表す言葉です。
また桜を散らせてしまう(流してしまう)雨のことも桜流しと言い、桜が散ってしまう寂しさや儚さを表す意味で使われます。
鹿児島県肝属郡地方の方言でもあり、意味は桜の季節に降る雨のこと。
雨によって桜が散る(流れる)ことから、春の長雨を桜流しと呼ぶようになりました。
なんだか風情がありますね。
桜流しは、季語で雨のこと?
桜流しは俳句の季語でもあります。
「桜」がつくので、季節は春。
桜流しは春に降る雨を表す季語のひとつとして使われます。
桜流しのように春の雨を表す季語をいくつかご紹介します(*^^*)
- 桜雨(さくらあめ)
→桜が降る季節に降る雨のこと。 - 春時雨(はるしぐれ)
→春に降るにわか雨のこと。 - 木の芽おこし・木の芽もやし
→早春に降る雨のこと。雨によって木々の芽吹きが促される様子を表します。 - 菜種梅雨(なたねづゆ)
→菜の花が咲く季節に降る長雨のこと。 - 催花雨(さいかう)
→花が咲くのを急かすように降る、春の雨のこと。 - 殻雨(こくう)
→24節季のひとつで、春季の最後の節季です。この時期に降る雨は穀物の生育を促し、田植えの準備が始まる頃でもあります。 - 春雨(はるさめ)・春の雨
→春に降る雨の中でも、特にしとしとと静かに長期間降る雨のこと。食材の春雨はこの季語が由来で、実は中国から渡ってきた後に日本で独自に付けられた食品名なんです。
春の雨を表す季語はこんなにたくさんあるんですね!
桜流しは花が散る寂しさを表現していますが、春に降る雨ならではの温かい雨を喜ぶ明るい気持ちが表現されている季語も多く存在します。
エヴァンゲリオンとの関係は?
桜流しと聞くとエヴァンゲリオンを連想する人も多いと思います。
なぜなら「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」の主題歌が、宇多田ヒカルさんが書き下ろした曲「桜流し」だからです。
宇多田ヒカルさんが音楽活動を休止して以降初のシングル曲でもあり、話題になりました。
ご本人の希望で脚本をじっくり読み込まずに作詞したそうですが、歌詞や曲調が映画にぴったりだったと感じた人も少なくありませんでした。
また、桜流しは震災で亡くなられた方々への鎮魂歌として作られたのではないかという解釈も多くあります。
桜流しの英語表記は?
桜流しという言葉は日本独特なので、直訳の単語はありません。
英語で表記したい場合は、桜流しの意味である「散った桜が水に流れて行く状態」「桜を散らせてしまう(流してしまう)雨」を英文にすると良いです。
桜は英語で「cherry blossoms」、花が散るの「散る」を英語で表記するときは「fall」を使いますが、「散らす」には「scatter」という動詞も使えます。
また水に流れるは何処から何処へ流れ込む、というニュアンスの「flow」で表せます。
- Flowing scattered cherry blossoms are in water.
→散った桜が水に流れる。
季語の桜流しは雨を表しますが、こちらは水に流れる様子を表す方の意味を英文にしました。 - Spring rain scatter the cherry blossoms.
→桜の花を散らす春の雨。
桜流しの意味をそのまま英文にしています。 - In japan, rain scatter the cherry blossoms are called Sakura-nagashi.
→日本では、桜の花を散らす雨のことを「桜流し」と呼びます。
上の文を使って、桜流しとは何のことかを聞かれたときの返事になる文章にしました。