クライシスの意味とは?看護用語?英語表記や使い方・語源も紹介!クライシス、よく聞く英語の一つだと思いますが、意味も分からず聞き流していたりしませんか?英語表記から使い方果てには語源も紹介していきます!何やら看護用語に関係しているみたいなのでそちらも調べていきましょう!
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クライシスの意味とは?
クライシスと聞くと、なんだか危ないことが起こってるんじゃないかと勘繰ってしまいませんか?
「クライシス」の英語表記は「crisis」で、その意味は「危機」になります。
ビジネス用語の一つでもあり、特に経済上の危機及び恐慌などを表す言葉として使われることが多いです。
この説明からではマイナスなイメージしか感じ取ることができませんが、意外や意外、いい意味で使われることもあります。
そこにはクライシスの語源が関係しているのです。
クライシスの語源とは?
元々はギリシャ語の「krinein」という「決定」「選別」を意味する言葉が由来です。
そして、それが転じてラテン語の「転機」「転換点」を表す言葉「krisis」が語源になりました。
転換点と言うのは分岐点と同じ意味なので、その後は良い方向に向かうか悪い方向に向かうか分かりません。
そのため、英語のクライシスには良い状態もしくは悪い状態に変わる転換点という意味で使われることもあります。
因みに日本語の危機は「危険」と「好機」の合成語となっており、危険か好機かに分かれる転換点という意味が含まれています。
クライシスは看護用語だった?
クライシスが危機という意味だと分かった今では看護用語と言われても納得ができるのではないでしょうか?
クライシスと言うのは誰にでも起こり得るものです。
睡眠不足、外的ストレス、孤独感など心や身体に負荷がかかる状態が続くとクライシスの原因になってしまいます。
精神看護によるクライシスとは?
精神看護によるクライシスというのは、災害や外傷と言った危険な出来事に対する急性の反応のことを指します。
心身のバランスが崩壊したり、苦悩や機能不全と言った障害を引き起こします。
- 急性不安状態
- パニック
- 急性抑うつ
- 急性精神病
- 混乱状態
といった症状が具体的な例になります。
看病生活によるクライシスとは?
家族や身内が病気を患い、入院生活を余儀なくされるということは誰にでも起こり得る出来事です。
そんな時、親身になって看病をする者に襲い掛かってくるのがクライシスです。
特に小さな子供はちょっとしたことで風邪をこじらせる可能性があり、気管支炎や肺炎を起こせば一週間ほどの入院になることも珍しくはありません。
病院に行くとそれだけで疲れたり、生気を削がれる感覚がしたりしませんか?
精神的不安やストレスだけでなく、慣れない環境での寝泊まり、検査の度に生まれる待機時間など様々な理由から心身ともに疲労が蓄積されていきます。
そんな状態が続くと配偶者や看護師のちょっとした言動にイライラしたり悲しくなったりと心が落ち着かなくなります。
いくら心配だからと言って付きっ切りで看病するよりも、時間を決め交代制で病人の世話をすることがクライシスを避ける一つの手段になります。
自分は強靭な精神の持ち主だと思っていたとしても、ちょっとした出来事でクライシスに陥る可能性があるのであまり自分を追い詰めないでいただきたいですね。
クライシスの使い方とは?
それでは最後にどんな時にクライシスという言葉を使うことが正しいのか、例文で紹介していきます!
「大手企業がクライシスに陥っているらしいと話題になっている」
「子供の長期入院生活の所為で親御さんはクライシスに陥る寸前だ」
使う時なんてない方がいいのですが、もしもの時はこのような感じで使用してみてください。
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