体裁の意味とは?類語や使い方(例文)は?体面や外聞との違いは何?体裁ってどういう意味?体裁の類語はあるの?体裁と体面と外聞は意味が似てるけどニュアンスの違いは何?体裁を整える/体裁を繕うなど体裁は言い回しがたくさんあります!体裁の使い方を体裁の良い例文でご紹介します!
体裁の意味と類語は?
「体裁」という言葉は、日常生活やビジネスシーンでよく耳にします。
「彼女は体裁を気にしすぎていて、新品のブランドものばかり買っている」
「君の会議資料は内容は良いが、体裁をもうちょっと整えてくれ」
「この小説は日本語が砕け過ぎていて、小説としての体裁を成していない」
などと使いますが、どういう意味なんでしょうか?
そして、「体裁を気にする人」と言えば、自分の世間体や評判を気にする人という意味合いですね。
「体裁」は間違った使い方をすると変な意味になってしまうので、この機会に正しい意味を覚えましょう(・ω<)☆
①外から見たときの感じや様子。
外見、外観。
②他人の目に映る自分の格好や姿などの有様。
世間体、みえ、体面、見かけ、面目。
③それらしい形式。
しっかりと整った一定の形式。
④相手を喜ばせるような振る舞いや顔つき、口先だけの言葉。
「たいさい」は間違った読み方で、「ていさい」が正しい読み方です。
「体裁」には、4つの意味がありますが、「外から見える、物の形や様子。特に、他人に見られたときの自分の印象。」という意味が共通していますね。
本来、「体裁を整える/繕う」というのは、気配りをする心です。
しかし、転じて実際よりも良く見せる、威張りたい、見栄を張るという意味でも使われます。
「人や物の外に現れた目に見える様子」という意味で、
身なり、姿、装い、見映え、うわべ、
外面、風貌、恰好、見た目、見かけ、
格好、表面、外観、見栄え、ルックス、
見栄、見せかけ、顔、容姿、見映、外見
などが挙げられます。
「体裁」ですが、人や物に対して「良い・悪い」どちらの意味でも使われます。
良い意味の例文: 急な仕事で短時間しかなかったが、この月報は体裁よく形作られている。
悪い意味の例文:この企画書は、企画書としての体裁をなしていない。
人に対して「体裁」という言葉を使う場合、上手な言い方をしないとあまり良い意味ではないので気をつけましょう!
体裁の使い方(例文)は?
体裁は、簡単に言えば「人や物の外から見た様子」という意味でしたね。
体裁という言葉を使うときは、「体裁を整える」「体裁を繕う」という言い回しをすることが多いです。
外見が良く見えるように繕うこと。
内容は差し置いて、外面を気に掛ける様子。
それでは、「体裁を整える/体裁を繕う」の例文を見ていきましょう!
時間がなかったので、とりあえずレポートの体裁だけは整えておいた。
失敗して自分の立場が危うかったので、嘘をついて体裁を取り繕った。
他にも体裁の言い回しはたくさんあるので、使い方を体裁の良い例文で紹介していきます!
①外から見た感じや様子という意味
「プレゼントを体裁良く布で包んだ」
「完成した料理を体裁重視で皿に盛り付けた」
「発表資料がごちゃごちゃして体裁が悪くなってしまった」
②世間から見られたときの自分の格好や姿という意味
「私服で行くのは浮きそうなので、ここは体裁を合わせておこう。」
「親は体裁を気にする人で、私のやること全てに口を挟んでくる」
「母はあけすけな人だったが、対称的に父は体裁が過ぎる人だった」
「自分の体裁を守るために、離婚はしないと決めた」
「私の前で体裁ぶる必要はない」
③それらしい形式という意味
「論文の体裁は保たれているが、内容はまだまだだ」
「子ども向け絵本という体裁をとっているが、話が怖すぎる」
「この詩は、体裁上やってはいけない禁忌を犯している」
④他人に気に入られるような振る舞いや口先だけの言葉という意味
「彼は女性には体裁を言うが、男性には冷たい」
「あの人は目上の人に取り入ろうとお体裁ばかり言う」
体裁と体面や外聞との違いは何?
「いつものラフな服装でパーティに行ったら体裁が悪い」
「彼は体面を保つことが何よりも重要だった」
「ニートの息子がいるなんて、外聞が悪い」
体裁、体面、外聞…
どの言葉も、世間の人々が自分の状態を見てどう思うかということを表します。
それでは、体面と外聞の意味から見ていきましょう!
世間に対する体裁。世間体。
人が世間に対して持っている誇りや面目。
内部の事が他人に知られることや知られたときの世間での評判。
世間への聞こえ。世間体・評判・噂・名誉・面目。
体裁と体面と外聞は全て、他人が自分を見てどう思うか(世間体)という意味があります。
使い分けとしては、以下のようになります。
体裁:外見や格好など目で見て分かることを指す場合もある
体面:単に名誉や面目の意味で使われる場合もある
外聞:内部の事情が他人に知られることを表す場合もある
先ほどの例文で3つの違いを見ていきましょう。
「いつものラフな服装でパーティに行ったら体裁が悪い」
→こんな格好では、他人から見た印象が悪い
「彼は体面を保つことが何よりも重要だった」
→世間に対しての名誉を保つことが重要
「ニートの息子がいるなんて、外聞が悪い」
→ニートでは、世間に知られたときの印象が悪い
体裁は「世間から見た自分の外見」、体面は「世間に対する顔」、外聞は「世間への聞こえ」という意味で使われています。
体裁と体面と外聞には共通した意味もありますが、微妙にニュアンスが異なるので、意識して使い分けられるといいですね!
体裁について、どうでしたか?
体裁を取り繕いすぎている人は、自分の本音や素直な気持ちを大事にしてみてくださいね(・ω<)
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