大字/小字の読み方や意味とは?省略できる?田舎に多い住所?英語表記も!住所に書いてある大字/小字の読み方は?どういう意味なの?都会では見慣れない?田舎に多い住所なの?郵便物を送るとき大字/小字は省略していいの?英語で住所を書くときは大字/小字はどうやって表記するの?そんな疑問を解説します!
大字/小字の読み方や意味とは?田舎に多い住所なの?
旅行をしていると、当然知らない地名の場所があります。
その地名を見ていると、「大字/小字」があるところとないところがあって不思議ですよね。
もしかしたら、都市部ではあまり「大字/小字」に馴染みがないかもしれません。
今日は、「大字/小字」について勉強していきましょう!
大字の意味
大字(おおあざ)とは、町や村の中の行政区画の一つ。
比較的広い地域で、いくつかの小字(こあざ)を含むものの名。
昔、町・村であったものが、明治初年の市町村制施行の際に、市町村の区画の下に入ったもの。
大名(おおな)ともいう。
つまり、大字とは明治時代にいくつかの市区町村が合併して一回り大きい街になるときに、慣れ親しんだ元々の町や村の名前を残すため、大字+以前の町名(村名)を残すようになったものということです。
A町がB村と合併し、C市が誕生する場合
もともとA町には、「A町●●1234番地」という住所がありました。
この住所が、合併後は「C市大字A●●1234番地」と表記されます。
小字の意味
小字(こあざ)とは、市町村内の区画である字(あざ)のうち、大字(おおあざ)を除くもので、一筆耕地が集合したもの。
町や村などの字(あざ)をさらに細分した行政上の一区画の単位。
小名(こな)、字(あざ、あざな)ともいう。
小字は、江戸時代頃から使われており、丁目よりも小さな地域、具体的には同一時期に開発された田畑などのひとまとまりを指していたと言われています。
江戸時代は、小字は町と同じ意味で使われていたようですので、町も今の町とは意味が異なります。
つまり、小字は昔の町の名残というわけです。
まとめ
大字/小字の説明をバラバラにしてもわかりにくいので、詳しく解説します♪
もともと農山村だった地域を記す住所は「大字」と「小字」に分けられていました。
「大字」は江戸時代の村を継承した範囲・地名です。
「小字」は大字より小さい集落のまとまりにつけられた地名です。
明治以降、小さな村は何度も合併を繰り返して今の市町村の大きさになっています。
江戸時代の村名は今でも市町村内の大字や町名として残っています。
一方で、小字を残すかどうかは市町村によって異なり、消滅するケースもありますが、自治会や公民館、バス停名として残ることがあります。
「大字/小字」は、もともと農山村だった地域に使われていたんですね!
大字/小字と市町村の経緯を知ると、田舎の住所に多く登場することがわかります。
もちろん、東京都・愛知県・福岡県などの大都市圏でも大字が残っているところや、つい最近まで「字」付きで呼ばれていた都会の地名(世田谷・目黒など)もありますよ。
大字/小字は省略できる?
住所の表記の「大字/小字」。
特に意識はしておらず、正式な住所を書くときだけ、つけたりしているかと思います。
普段は、大字/小字を省略して書いちゃうこともありますが、本当に省略していいのでしょうか?
調べてみました!
「大字/小字」の文字は、行政区画を示す言葉で、それ自体が地名を表すものではありません。
なので、「大字/小字」という文字の部分だけが、住所を書く上で必要かどうかという意味であれば、省略してもかまいません。
つまり、「大字○○」や「小字△△」という地名を「○○」「△△」と省略して書くケースは、問題なく郵便物も届きます。
ただし「大字/小字」の後ろにつく地名も含め、すべてを省略してしまうことは避けましょう。
郵送物や宅配便では、「大字/小字」の文字を省略しても問題無い!
契約関係の手続きでは、「大字/小字」の文字はちゃんと書こう!
※運転免許証などの本人確認書類と表記が違うと不備になる可能性があります。
大字/小字の英語表記は?
日本の住所にある「大字/小字」は、英語の住所の書き方に従って書く場合は、通常は省いて書きます。
また、省かずに「ooaza/oaza」「koaza」などと表記することもできます。
つまり、「大字/小字」は書いても書かなくてもどちらでもOK!
要は、郵便局員に理解されて郵便物が届けばいいのです。
住所の記載ではなく意味上の「字」に対応する英語は、
「section」
「village section」
「section of village」
などが挙げられます。
「大字/小字」について、いかがでしたか?
また一つ、賢くなりましたね!
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