遺憾の意味とは?使い方(例文)や類義語/対義語は?怒りや謝罪時に使う?遺憾の意味とは?意味がピンとこない?遠回しな表現!遺憾の使い方や例文は?遺憾の類義語や対義語はあるの?ニュースで怒りや謝罪時に使われる?遺憾は間違った意味合いで使われることも多い!正しい日本語を覚えよう!
Contents
遺憾の意味は?
「遺憾の意を表明する。」
「極めて遺憾だ。」
という言葉をニュースの謝罪会見や事件のコメントでよく聞きます。
どんな意味で言っているのか、日本人が聞いても分かりにくいですね(;^_^A
実は、「遺憾」には「謝罪」や「怒り」などの感情のニュアンスは一切含まれていないんです。
では今回は、「遺憾」の正しい使い方を説明していきましょう♪
「思い通りに事が運ばず残念だ」という意味。
期待通りにならずに、心残りまたは名残惜しく思うことです。
「遺」という漢字には、「後に残る、忘れる、失う」の意味があります。
「憾」という漢字には、「恨む(強く残念に感じる)」の意味があります。
この「遺」と「憾」合体した「遺憾」は「残念な気持ちが残る」という意味になります。
「遺憾」は非常に誤解されやすいのですが、「ただ残念に思う気持ち」という意味のみしかありません( ̄▽ ̄;)
皆様はご存知でしたか?
(私は知りませんでした・・・)
遺憾の使い方(例文)は?遺憾は怒りや謝罪時に使う?
普段の日常生活で自然に「遺憾」を使う人は私は見たことがありません(汗)
しかし、言葉に含まれるニュアンスを理解すれば、ニュースを深く知ることができますよ♪
意味がピンと来ない「遺憾」ですが、冷静に感情的にならず「残念だ」と伝えるときに便利な言葉です。
「甚だ遺憾ではありますが、クラブ活動を禁止致します。」
「総理大臣はその問題に対し、遺憾の意を述べたのであった。」
「この大会では、皆様の実力を遺憾なく(=十分に)発揮してください。」
「非常に遺憾ながら(=残念ながら)、新年会には出席できません。」
「今回受賞の機会を逃したことは、遺憾に堪えない(=抑えることができないレベルの残念な気持ち)。」
次に、間違って使われやすい場面について解説します。
①謝罪・お詫びの場面での使用
謝罪会見で「遺憾」と発言すると、もっともらしく聞こえますし、なんとなく反省しているように思えます。
しかし、遺憾という単語自体に「謝罪」や「お詫び」の意味合いは含まれていません。
遺憾は、当人が謝りたくないときに誤解させる便利な言葉として使われるときもあります。
遺憾は、「ただ残念に思うだけ」ですので、謝罪やお詫びのシーンで「大変遺憾に存じます」と言うと、謝罪していないと思われてしまいます。
詫びないといけない状況自体に遺憾に感じるのは勝手ですが、そういう場面ではしっかりと謝罪の言葉を述べるようにしましょう。
「わが社にこのような不祥事が起こったのは、誠に遺憾に存じます。」
「良かれと思って言ったのに、そのように捉えられるのは遺憾千万(=非常に残念)だ。」
②非難・中傷の場面での使用
政界の不正や企業の不祥事に対するコメントで「誠に遺憾です」とも言いますね。
「とある状況や行動・結果に対して、残念に思う気持ち」を表現する言葉となります。
自分自身のこと・所属している組織に対してや、他人・他組織などに向けての疑問や非難の声として使用されます。
「核実験の実施に関しては、遺憾の意を示すと共に、制裁を検討する。」
「その事故で多数の死傷者が出たのは、極めて遺憾だと言わざるを得ません。」
「アメリカとの貿易交渉を締結できず、遺憾に思います。」
③遺憾は怒ってるの?
語気を荒くして、「遺憾だ!」と叫んでいたら、怒っているように聞こえちゃいますよね(;´Д`)
でも、遺憾には「相手」に対する「怒り」のニュアンスはないため、ただ「残念だ」と「自分」の感想を言っているだけに過ぎません。
「決勝戦で敗れてしまい、1位を取れなくて、誠に遺憾に思います。」
これは「1位が欲しかったが、結局2位で残念。」というその人の感想です。
1位を取った相手に怒っているわけではありません。
遺憾の類義語/対義語は?
類義語の方が、意味がわかりやすく感じます(ノ≧∀)ノ
「遺憾」は、日本ならではの建前文化の表現ですね。
残念、無念、心苦しい、
悔しい、心残り、情けない、
心外、口惜しい、気の毒、など
満足、本望、充足、完璧、歓喜など
遺憾の意味や使い方について、いかがでしたか?
これからはニュースを見るときに、どういうコメントをしているか注目して見てみましょう!
11742
6372