嬰児の意味と読み方は?英語表記や類語はある?由来や赤子との違いも!嬰児の読み方はご存知ですか?どのような意味で使われているのでしょうか?赤ちゃんとは違うのか等、嬰児について徹底的に調査しました!また、嬰児の由来や英語表記についても併せて解説します!
嬰児の意味や読み方は?
嬰児は「えいじ、みどりご」とも読みます。
三省堂の大辞林には、
①生まれて間もない子供。あかんぼう。ちのみご。あかご。乳児。
② 生後三年ぐらいまでの子供。
とあります。
現在は産まれて間もない赤ちゃんを意味することが多いですが、もともとは幼子、乳幼児を意味していました。
「乳児」「幼児」はそれぞれ何歳から何歳まで?
では、よく使われている「乳児」「幼児」などの赤ちゃんを表す言葉は、それぞれ何歳から何歳までをいうのでしょうか?
「赤ちゃん」は色々な法律によって定義されています。
「新生児」とは、出生後二十八日を経過しない乳児をいう。
「乳児」とは、一歳に満たない者をいう。
「幼児」とは、満一歳から小学校就学の始期に達するまでの者をいう
(第一章総則第六条)
乳児 満一歳に満たない者
幼児 満一歳から、小学校就学の始期に達するまでの者
(第一章総則第四条)
と定義されています。
つまり、
- 新生児:生後0日から28日未満の子供(産まれたその日を0日と数えます)
- 乳児:一歳に満たない子供
- 幼児:満一歳から、小学校入学前の子供
- 4月生まれの子供の場合:満1歳の誕生日から小学校入学直前の6歳11ヶ月頃まで
- 3月生まれの子供の場合:満1歳の誕生日から小学校入学直前の6歳0ヶ月頃まで
のことを指します。
また、乳児と幼児を合わせて「乳幼児」と呼ぶこともありますね。
この場合は、「生後直後から小学校入学前の未就学児」のことになります。
嬰児を、乳幼児を意味する言葉と考えると、「幼児」は満1歳から小学校入学までの呼び方のため、嬰児の「生後三年ぐらいまでの子供」は、なんだか微妙な区切り方だと感じます。
この嬰児の「生後三年ぐらいまでの子供」という年齢の区切りは、どこからきたのでしょうか?
これは嬰児の由来からきています。
嬰児(みどりご)はもともと、「みどりこ」と呼ばれており、「緑児」と使われていました。
緑児の由来は、702年に制定された大宝令(たいほうりょう)に、三歳以下の児を「緑児」と称すると規定した記述があったことによります。
この「みどり」は色のことではなく、新芽や若枝を指す言葉で、生命力あふれる新芽のように生まれたばかりの児という意で使われていたんですね。
その後、「みどりこ」は「みどりご」と濁り、嬰児(みどりご、えいじ)が使われるようになりました。
ここに3歳の区切りがあったんですね~!
嬰児と赤子(あかご)との違いは?
では、嬰児(みどりご)とよく似ている赤子(あかご)。
これらにどのような違いがあるのでしょうか?
赤子の由来は、いくつかの説があります。
生まれたばかりの赤ちゃんは、分娩時に圧力がかかることや産まれてすぐに泣き始めることで血流が良く、さらに皮膚が薄いため体中の血管が透けて見えるため、赤っぽい肌の色をしています。
そのように、見た目が赤いことから、「赤子、赤児(あかご)」と呼ばれていました。
それが「赤ん坊」→「赤ちゃん」と呼ばれるようになったというのが、赤子の由来で有名な説です。
その他には、
- 子供が産まれることは朝日が昇るイメージがあるため、「朝日が昇る=夜が明ける子→明け子→赤子」になったという説
- 子供を太陽に見立て、赤をイメージしたから「赤子」と呼ばれるようになった説
等があります。
「赤ちゃん」の呼び名一つにも色々な説があるんですね!
嬰児の類義語はあるの?
嬰児の類義語には「孩児(がいじ)」、「稚児(ちご)」等があります。
「孩児」の「孩」には、「ちのみご。ようやく骨組のできた赤子。 骨組ができてからだつきが整う。 いとけない。」という意味があります。
「稚児(ちご)」の「稚」には、「まだのびきらないで、たけが小さい。年が少ない。おさない子ども。」という意味があります。
また、「稚児」の語源は「乳飲み子(ちのみご)」が縮まったもので、赤ん坊という意味も含まれます。
嬰児のように赤ちゃんを表す言葉は色々あるんですね。
それだけ、赤ちゃんは人の気持ちが向けられる存在ということでしょうね (´◡`)
嬰児を英語で表記すると?
- baby
- newborn child
- infant
等があります。
どれも、産まれて間もない赤ちゃんから幼児を指す言葉です。
英語の表記はシンプルなものが多いですね。
それに比べて、日本語ではたくさんの言い表し方がありますね~(*’▽’*)
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