逐次の意味とは?随時・逐一・適宜との違いは何?類語・対義語・例文も紹介!逐次という言葉をご存知でしょうか?日常会話ではあまり使用されない逐次という言葉、今回はその意味、類語、対義語、そして例文の紹介をしていきます。随時、逐一、適宜との違いについても触れていきたいと思います。
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逐次の意味とは?
あまり日常会話で使われることのない逐次という言葉ですが、どのような意味があるのでしょうか?
「逐次」というのは「ちくじ」と読みます。
順を追って次々に物事がなされるさまを表す言葉が「逐次」です。
「逐次」の「逐」という漢字には「順を追う」「順に従う」という意味があり、「次」という漢字には「ついで」「次々に」という意味があります。
つまり、2つの漢字を合わせると「次々に順を追う」という意味合いの言葉ができますね。
しかし、「逐次」というのは文語的表現であり、会話の中で使うことは少ないです。
逐次に似た言葉との違いについて!
逐次と意味が似ている言葉との違いについて紹介していきます!
逐次と随時の違いとは?
「随時」とは、適宜な時に行うさま、好きな時にいつでもという制限のないさまを意味する言葉です。
「逐次」は順を追って様々なことが次々になされるさま、「随時」は好きな時にいつでも行うさまを意味します。
もっと簡単に言うと「逐次」は一つ一つ進んでいく様子を表すのに対し、「随時」は順番の規定はなく、状況に合わせその都度好きな時に物事を進めていく様子を表します。
つまり、二つの言葉はほとんど真逆といっても過言ではないです。
逐次と逐一の違いとは?
「逐一」とは、順を追い一つ残らず取り上げていくこと、何から何まですべて、という意味を持つ言葉です。
「逐次」は順を追って様々なことが次々になされるさま、「逐一」は一つ一つ順を追って様々なことが次々になされるさまを意味します。
どこが違うのかと思われますが、「逐次」はただ順を追うだけなのですが、「逐一」は一つ一つ漏らさずに詳しく行うという意味合いが含まれています。
逐次と適宜の違いとは?
「適宜」とは、状況によく合っていること、その時々に応じ、各自の判断で行動することを意味する言葉です。
「逐次」は順を追って様々なことが次々になされるさま、 「適宜」はその時々に応じて適当な判断をして行動を起こすさまを意味します。
「逐次」には自身の考えが含まれず物事が起こっていくのに対し、「適宜」は自身の考えや判断で行動するというニュアンスが含まれる言葉となっています。
逐次の類語とは?
では、逐次の類語にはどのような言葉が当てはまるのでしょうか?
- 連続的:次々に繋がって続くこと。
- 順次 :順序に従って物事をすること。
- 順々 :順番に従うこと。
逐次の対義語とは?
逐次の対義語について紹介していきます。
- 随時 :好きな時にいつでも、その時々。
- バラバラ:まとまりがなく、別々になっていること。
随時は上でも紹介した言葉ですね。
逐次の例文とは?
最後に逐次がどのように使われるのか、例文を挙げて紹介していこうと思います。
「上司の指示に従い逐次資料を修正していかなければならなかった。」
「この小説は全10巻のシリーズ作品として逐次刊行された。」
「このデパートで行われるイベントの予定は、決定され次第逐次発表されることになっている。」
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